前回、ベトナム(Vietnam)での米朝首脳会談が開かれたことに関連して英語で「ベトナム人」は Vietnamese と表すと記しました。さらに日本人は Japanese、中国人は Chinese、台湾(Taiwan)は Taiwanes、ビルマ(Burma)は Burmese(バーミーズ)で、いずれも -ese(イーズ)という語尾であることに触れました。
ひるがえって、ヨーロッパの国民の表記は、
イギリス(England)はイギリス人 English、
スペイン(Spain)は Spanish、
ポーランド(Poland)は Polish(ポーリッシュ)、
スウェーデン(Sweden)は Swedish(スゥィーディッシュ)。
そしてロシア(Russia)は Russian(ラッシャン)、
イタリア(Italy)は Italian など。
ドイツ人 German(ジャーマン)やフランス人 French(フレンチ)などは例外ですが、このように語尾が -ish、-ianと二つのグループに大別されます。
日本も含めて東南アジアの国々は主に-ese なのに、西洋各国は-ish,-ian が多い...。ちょっと不思議です。
最後に、「市民」を表す接尾辞(語尾)について。
一般的なのは-er でしょう。「ロンドン市民」は Londoner、「ニューヨーク市民」は New Yorker。
1963年6月、冷戦の真っただ中、共産主義国に囲まれた西ベルリンで、第35代米国大統領ジョン・F・ケネディが放った名言があります。
"Ich bin ein Berliner"(イッヒ・ビン・アイン・ベルリーナー)
ドイツ語で「私はベルリン市民である」。
英語で表せば" I am a Berliner."、ベルリン市民を勇気づける演説となりました。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)