川柳(6/23掲載)

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【水戸一志 選/評】

◎どうやら衆参同日選挙はない見通しとなり、各党の戦場は参院選に絞られた。野党各党は1人区での候補者一本化などで自民党に対抗する構えだ。しかし、共闘の実情はまさに「仮縫い」。党間、党内、国民への建て前と本音の糸が絡まったまま走り出す。

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◎ 各野党仮縫いを終え船出する  (石巻市あゆみ野・日野信吾)

  自動運転ブレーキ対応二重装  (石巻市桃生町・忖度放恣)

  ウエルカム通訳泣かす雅子さま  (東松島市矢本・畑山講也)

  満月が水田(みずた)にドーンとあぐらかく  (石巻市桃生町・高橋冠)

  草グングンわが身は日ごと低くなる  (東松島市赤井・村上和枝)

  夢に出る故郷きまって地震(ない)の前  (仙台市宮城野区・勝又千惠子)

  プラごみがひと足はやく海びらき  (東松島市赤井・片岡シュウジー)

  夫逝ってもう目の前に初盆が  (石巻市蛇田・上村当志子)