川柳(8/11掲載)

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【水戸一志 選/評】

◎長い梅雨が明け青空が戻った。外に出た幼児が、水たまりでピチャピチャ遊んでいる。その時、水面に映った雲に気付いたのだろう。足元を見て「雲に乗った」とはしゃぐ様子を、童心に帰って受け止めている。一句に仕立てた喜びが伝わる。

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◎ 水たまり雲に乗ったと靴見る子  (石巻市蛇田・佐藤久子)

  新議員じゅうたん踏むも初志だけは  (石巻市三ツ股・浮津文好)

  入るのは勝手知ったる刑務官  (石巻市大街道・岩出幹夫)

  防潮堤砂無し海に夏も無し  (石巻市開北・安住和利)

  夏休み今朝も親子の一、二、三  (石巻市美園・澤谷昭子)

  勝ちか負け隣の国とオセロやり  (石巻市向陽町・佐藤功)

  入選用切り抜き鋏おおあくび  (東松島市赤井・片岡シュウジー)

  暑気払いチュウハイ重ね冷気待つ  (石巻市蛇田・鈴木醉蝶)