川柳(3/22掲載)

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【水戸一志 選/評】

◎春の選抜高校野球大会の中止が決定した後、仙台育英の選手に監督が背番号を手渡すシーンがテレビに流れた。監督の気持ちは、まさにこの句の通りだと思う。選手の生涯で最も貴重な背番号になると予感させる、コロナ騒動の側面。人生はドラマだ。

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◎ 悔しさをバネにがんばれ夏がある  (仙台市青葉区・吉田真一)

  マスクかけ自転車の子に春一番  (東松島市赤井・まんだきほ)

  どこにいりゃ安全なのよ新コロナ  (東松島市矢本・菅原れい子)

  あつものに懲りて図書館まで閉鎖  (石巻市三ツ股・浮津文好)

  ウイルスを避けて炬燵で丸くなる  (石巻市鹿又・遠藤錬治)

  恐妻といえど代われる人はなし  (東松島市大曲・添田潤)

  オイ老化俺にだまって先行くな  (石巻市門脇・荒間草海)

  国難を国技で祓う大相撲  (石巻市蛇田・菅野勇)