コラム:猛暑日、熱帯夜

 天の神さまは過酷です。新型コロナウイルス(COVID-19)に加えて、この夏の暑さ。私も含めて高齢者は STAY AT HOME、文字通りの「巣ごもり」nesting を強いられています。「処暑」を過ぎていくらか涼しくなってきたものの、まだまだ厳しい暑さが続いています。13日の石巻市桃生では気温が33.7度まで上昇し、猛暑日の一歩手前まで上がりました。

 気象庁に気象庁によれば、最高気温が25度以上の日を夏日、30度以上を真夏日、最低気温が25度以上の夜のことを熱帯夜と定義しています。

 それでは、これらの用語を英語でどう表したらいいでしょうか。

 「真夏日」 tropical day
 「猛暑日」 extremely hot day(極端に暑い日)
 「熱帯夜」 sultry(暑苦しい)night、あるいは tropical night

 暑さで特に私たち高齢者を悩ませるのが「熱中症」。英語では heatstroke と言います。stroke は「打つこと」の意で、「発作」「脳卒中」をも表します。 strike とは直接関係ありません。

 暑さと言えば、米国立気象局が16日、西部カリフォルニア州デスバレーで世界最高の54.4度の気温を観測したと報じました。ただし、これまで暑さで死者が出たとは報じられていないようです。地球上で最も暑いのは中央アジアや中東あるいはアフリカの砂漠かと思っていましたが、その思い込みは見事に覆されました。

 「デスバレー」Death Valley は文字通り「死の谷」。この valley とユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる Monument Valley(モニュメントバレー)は、健康なうちにぜひ訪れたいと思っている所ですが、季節によっては、まさに heatstroke との闘いになりそうです。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)