コラム:三日坊主

 2021年も7日目となりました。コロナ禍のもと、皆さんそれぞれ工夫されてお正月を過ごしていることでしょう。一方、不眠不休でお仕事に専念されている医療従事者の方々には頭が下がる思いです。

 元旦、日和山から初日の出を拝みながら「今年の目標」の誓いを立てますが、ついあれもこれもと。でも、毎年、実現するのは一つか二つ。

 「三日坊主」とは、修行に耐えられず三日で再び俗人に戻る僧侶を嘲(あざけ)った言葉ですが、これは私にも当てはまるようです。

 これを英語でどう表すでしょう。

 I am three day monk with anything.( monk=坊さん)

 I never last for three days.( last=続く)

 さて、日和山での初日の出ですが、朝の6時56分に牡鹿半島越しに昇ります。大鳥居の周りには高校生とおぼしき若者たちの群れが。また、TV各局がカメラを回しています。ただし、若者たちは取材に応じようとせず逃げ回る...結局、遠くで身を潜めていた私が捕まりました。いきなり「今年の抱負は何ですか?」との質問。とっさに出てこないのです。困り果てた末、「震災からの復興がさらに進みますように」などと偉そうな回答をしてしまいました。

 さて、「新年の抱負」は英語で何と言うでしょう?

 New Year's resolution が一般的です。resolution は「決断」「覚悟」「解決」などという日本語に相当します。

 ただし、実現したためしがないことを皮肉って、New Year's resolution を「三日坊主」に近い意味で用いることもあるようです。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)