石巻かほく「川柳」 2021年度最優秀賞に片岡シュウジーさん

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

 2021年度の「石巻かほく」川柳の最優秀賞が東松島市赤井の片岡シュウジーさん(79)に決まった。優秀賞には石巻市あゆみ野の日野信吾さん(74)と石巻市向陽町の佐藤功さん(72)が選ばれた。選者の水戸一志氏が選考した。

受賞者の声/片岡さん「目標100句入選」
 初めての最優秀賞です。生涯100句入選が目標でこれまで85句になります。通過点と受け止めていますが、ありがたい限りです。
 「五・七・五」の言葉を日記に書いていて、息子の勧めで5年前に投稿を始めました。読書や散歩中に浮かんだ言葉を記し、頭の中で清書します。最近は読むと情景が浮かぶ藤沢周平の小説が好きです。これまで通り作句を続け、100句入選を達成したいです。

選者から/水戸さん「挑戦し続ける姿勢で量産」
 順位は入選句の得点(入選1点、◎2点)の累計で決めている。
 最優秀賞の片岡シュウジーさんは過去に優秀賞複数回の実力者。分野にこだわらず挑戦し続ける姿勢が単打、長打の量産につながった。
 「コロナ用打ち出のこづち疲れ切り」は、湯水のような金遣いに対する不安をタイミングよく指摘した。デジタル化に負けたくない「別室のアナログ組はペンがある」も川柳のセンスを感じる。
 優秀賞の日野信吾さんは3年前に最優秀賞を受賞し、その後も上位に定着している。「疑問符をつけて聖火のお国入り」は完成度が高い。
 同じく優秀賞の佐藤功さんは2年連続。「ウクライナ初心者マーク銃を持つ」など、時事の切り取り方がうまい。
 あと一歩の女性陣では遠藤恵子さん、かとれあさん、佐藤久子さん、菅原れい子さんの健闘を讃えたい。