最近メディアを賑わしているのがDJポリス。若者をはじめ人々が集う場面で必ずといってよいほど現れます。海の向こうから渡来したものと思っていたら「純国産」。驚きです。
Disk がレコード盤を意味し、Jockey は騎手ですから、DJ(ディスク・ジョッキー)は「レコードを操る人」。ラジオ番組などでいろいろな話をしながらレコードを聞かせる司会者のこと。これはアメリカなどのラジオで日常的に行われていることで珍しくはありません。1930年代初期に米国で始まったのですが、日本では第2次大戦後、民放ラジオの放送開始とともに本格的に導入さました。
disk は元来「円盤」を指す言葉。オリンピックなどの競技で「円盤投げ」のことを disc throwing といいます(円盤投げの選手は disc thrower)。
ディスコやクラブなどのダンスホールでは、レコードを乗せたターンテーブルを手で操作してキュコキュコという音を出すスクラッチ技法などの手法が生みだされました。
「ディスコ」はこの disc から生まれた言葉。音楽は基本的にレコードを流す形をとり、DJが現場に合わせた選曲や、再生中のレコードの音程やタイミングを意図的に崩す演出を行う場合もあります。
アメリカでは、1970年代にはアメリカのテレビ番組「ソウル・トレイン( Soul Train )」が人気となり、1977年のジョン・トラボルタ主演の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」( Saturday Night Fever )の影響で、ディスコ・ブームが先進国を中心に沸き起こりました。今は昔になりましたが、ご記憶の方もいらっしゃることでしょう。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)