川柳(4/16掲載)

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【水戸一志 選】


老骨に鞭打つ時はまだ青春   石巻市吉野町/伊藤春夫

【評】川柳界は高齢化が進むが、気持ちだけは若く保ちたい。我が身の老いを受け入れながら「まだまだ」と言い聞かせている作者は立派である。ただ、投句に作者の年齢記載がないのは困る。まだ若い人の世相観察の句である可能性もあり得るから。


花粉症言葉も飛んでいくくしゃみ   東松島市野蒜ケ丘/高橋すげ子

焼きいも車少しスピード落としたら   石巻市中里/津田つね子

何よりも丈夫で長持ちする老後   東松島市矢本/後藤新喜

全身をアンテナにして過敏症   石巻市桃生町/佐藤俊幸

老脳を奮い立たせて投句案   石巻市蛇田/鈴木醉蝶

手鏡をきれいに拭いてシミ発見   石巻市蛇田/大山美耶紀

鏡から貰った笑顔持ち歩く   石巻市あゆみ野/日野信吾