川柳(5/21掲載)

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【水戸一志 選】


目的を持った歩幅で余生編む   石巻市あゆみ野/日野信吾

【評】余生とは通常、老後に残された人生という意味であり、のんびりした様子が似合う。しかし、人生百年と言われる今、お茶をすすって何十年も過ごせるわけがない。目指すもの、期する事がなければ長生きの意味がない。目的のある歩幅を真似たい。


運動会始まりますよ田んぼドン   石巻市向陽町/佐藤功

街中に野獣を放つ第五類   石巻市新館/高橋豊

九条の足下揺らす中露艦   石巻市不動町/新沼勝夫

もういいかいマスク取ったらこんな顔   東松島市野蒜ケ丘/高橋すげ子

モグラ隊春に誘われモコモコと   東松島市赤井/くどうさきこ

一曲の雨がバンドの風呂掃除   石巻市西山町/藤田笑子

あんこ餅小さく噛んで喉送り   石巻市渡波町/小林照子