歴史を扱ったTV番組で17世紀の日本は名だたる銀の産地であったと報じられました。また、5月28日、豊臣秀吉が愛用した黄金の茶道具が3億円で落札されたとの報道に接しました。
金と銀について言えば、個人的には、金閣寺より銀閣寺、黄金より土の茶室の方が好きです。
「金」 gold の用例を紹介しましょう。
Is that pure gold ?
それは純金ですか?
She has a heart of gold.
彼女は優しい心を持っている。
「銀」 silver は次のように使われます。
silverware 銀製品
silver bell 銀鈴
銀の元素記号は Ag ですが、どこかで見たような気がします。そうです。サッカーで有名な国・アルゼンチンです。 Argentine 、元来は「銀の国」の意味。国名はラテン語で銀を意味する argentoum (アルゲントウム)に由来。16世紀、大陸を南下する大河ラプラタ川がスペイン語で「銀の川」と命名され、それが国名となりました。
一方、「銅」 copper は次のように用いられます。
a mountain where copper ore is found called a copper mine
銅鉱を産出する山
小さい頃、栗原郡岩ケ崎に父の実家があり、栗原電鉄に乗って細倉に行ったことを思い出します。細倉鉱山の見学です。今は「細倉マインパーク」として観光スポットになっているようです。隔世の感があります。「鉱山」と聞くと昔のことを思い出すのは年を取った証拠かもしれません。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)