【水戸一志 選】
四年ぶりいい言葉だが後恐い 東松島市赤井/くどうさきこ
【評】五月の5類移行後、生活圏の年中行事が次々と復活している。キーワード「四年ぶり」を生かし、「いい言葉」と表した点が新鮮。コロナの呪縛から解放された実感が伝わるが、これで済まないという正直な不安もある。案の定、感染者数は急増中。
遠花火夏の終わりの知らせかな 東松島市大塚/北條京子
待ってます何処にいるのか雨様よ 東松島市矢本/遠藤良子
さつき鉢おぼれるくらいホース向け 石巻市向陽町/佐藤功
ひねり出せおもしろ川柳調味料 東松島市矢本/後藤新喜
ハエを追い遊ばれている我が女房 石巻市須江/田代文男
駐車場電気自動車静かすぎ 東松島市あおい/添田潤
常磐ものデモる大臣毒味役 東松島市赤井/片岡シュウジー