ふとしたことから高田渡(たかだわたる、1949~2005年)の往年のヒット曲「自転車にのって」を聴きました。「フォーク世代」の僕にはとても懐かしい歌です。
自転車は英語で bicycle 。「バイク」のもとになった言葉ですが、原付バイクも含めて motor bicycle 、 motorcycle が正式な言い方のようです。
幼なじみとよく話しをします。motorbike が世に出回った頃、夕方になると小学校にオジサン3人がバイクに乗って現れ、大音響とともに校庭をぐるぐる回っていました。現代の「暴走族」の走りでしょう。
話を英語に戻すと、自転車は bicycle ですが、小さい頃よく乗って遊んでいたのは「三輪車」。英語では tricycle 。
子供の頃、神社のある住吉山から住吉小学校までの道路は格好の遊び場でした。そして、時折通るのはリヤカー。人が押すか引っ張って動くもので安全この上ないものです。
リヤ」 rear とは「後ろ」を表す言葉です。また、 rear には「育てる」という意味もあります。不思議な言葉です。なお「リヤカー」は和製英語とのこと。
リヤカーの「カー」 car 。「運ぶ」を表す carry との関係はどうかというと、どちらもラテン語の carrus が語源のようです。
子供の頃から目にしたリヤカー。多くの事を学べますね。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)