昨年11月、インフルエンザと新型コロナウイルスに同時にかかってしまった。長男の嫁の指導を受け、家庭内隔離とマスク生活を送った。コロナは特に警戒して7回も予防接種を受けていたので、どこでウイルスを拾ったのか、とんと見当も付かない。
20年ほど前から肺気腫を患っている。熱は36度を少し超える程度だったが、たんが異常に出て苦しんだ。飛散防止に気を配り、たんが出るたびティッシュでぬぐい、家庭ごみの袋に入れて口を結んだ。3日もしたら袋半分になった。かなり重い。
2階寝室で缶詰生活。楽しみは食事だった。下から妻が水と一緒に運んでくれた。デザートにアイスやフルーツが付いていたのがうれしかった。洗濯物はドアの前に出しておくと処理してくれた。友人へお歳暮を贈る手続きなど何もかも妻が手際よく進めてくれた。
1週間たち、熱もたんも収まった。簡易キットで調べたら陰性になっていた。
結婚生活50年以上。今回ほど妻の献身的介護が骨身に染みてうれしかったことはない。ありがとう。
(吉田進二 82歳 年金生活 仙台市泉区南光台)