前回からイギリス英語とアメリカ英語の違いについてふれています。autumn と fall の例を出しましたが、はっきりとした区別があるものもあります。
一例として「地下鉄」を表す英語が挙げられるでしょう。
かつてロンドンを旅した時のこと。地下鉄は subway と記憶していたのですが、ロンドンの表示は全て UNDERGROUND でした。 sub- は「下」を表すことから subway は「地下」で「地下鉄」は理にかなっていると思いきや、ロンドンで subway と言えば「地下道」です。
ちょっと古いですが「メトロを降りて階段昇りゃ...」というフランク永井のヒット曲を思い出します。この metro はフランス語。英語はフランス語の影響をかなり受けています。地下鉄を英語で「メトロ」( metro )ということも知っておきましょう。
また、イギリスを旅したとき「1階」「2階」の呼び名もアメリカ英語と違って苦労したのを覚えています。「1階」は first floor ではなく ground floor 。「2階」が first floor なのです。理にかなっているようですがアメリカ式の「1階は first floor 」の方が分かりやすいかもしれません。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)