コラム: アメリカとイギリス

 私の大学時代からの親友にS君がいます。九州は大分・宇佐の出身で東北の私とウマが合いました。卒業後、ある大手の銀行に勤めた彼はニューヨーク勤務を命じられ、決め文句は、
   " I'm from USA. "
この「ウサ」で場を沸かせたということです。

 大統領選が終わり、日本のメディアにも今、情報があふれている国、アメリカ。その国名は正式には「アメリカ合衆国」で、英語名は the United States of America ... 50の州が連合して一つの国を構成しているのです。「アメリカ合州国」と訳すべきではないかと主張する文化人もいますが、どういうわけか「合衆国」になっている次第です。

 同じことはイギリスにも言えます。正式名称は the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland 「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」(英語略称: United Kingdom、UK)。イギリスの人と付き合う場合は「イギリスの」の意味で English と言うのは避けたいもの。 England は United Kingdom の一部に過ぎないからです。 British が最も無難な呼び方でしょう。

 前にも書きましたが、昭和22(1947)年生まれの私が学生の頃はアメリカ文化が全盛の時代。しかし私はイギリスに惹かれたのです。どうしてか今でも分かりません。アメリカの友人も多数いますが。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)