三陸河北新報社

　「いんぐりっしゅ喫茶室」は、石巻専修大学人間学部の元教授で、石巻市国際交流協会会長などを歴任した大津幸一さんが執筆しています。「石巻かほく」の紙面で2015年7月から掲載が始まり、連載回数は2024年1月に３６０回を超えました。

　コラムは、中学生や高校生が英語や英語圏の文化に興味を抱くきっかけにしてもらおうと、連載の中から、１０４編を選びました。基本的な日常会話やおもてなしの仕方について、身近な話題を通してわかりやすく解説したほか、季節の話題や時事問題、米国の文化などに分類しています。

　随想集「つつじ野選　愛の物語　50話」は、三陸河北新報社（石巻市）が発行する日刊紙・石巻かほくで毎日１面に掲載している「つつじ野」の2020年１月～23年６月掲載分から、「愛」をテーマに50話を選びました。東日本大震災で犠牲になった娘と母、孫を漬物好きにした祖母など、外部筆者が家族や師弟間など多様な愛の姿を紹介しています。

　つつじ野は1回700字。1980年４月の創刊時から大震災後1年の中断を経て続いています。経済人や市民団体代表、教師など外部筆者は1300人を超えました。

　石巻かほくで2018年９月～2022年８月、毎週水曜に連載した写真企画「石巻圏　新百景」を再編集。200回の連載で使った400枚の写真の中から97枚を選びました。東日本大震災の復興で生まれた施設や景観、人々の営みを撮影した写真を集約することで、地域の新たな魅力や未来への希望を発見できると願っています。震災遺構や石碑も紹介し、被災者を悼み、震災の教訓を伝承し、将来の災害に備えることの大切さを伝えています。

　江戸時代末期に、日本で2番目に長いとされる41年の年月を費やした敵討ちが、宮城県石巻市でありました。父を失った息子と親族が敵を追い、北海道から九州まで日本各地を転々と探索し、最後にたどり着いた地が石巻市渡波の祝田浜でした。

　明治政府が1873（明治６）年に「敵討ち禁止令」を布告して150年。半生をかけた壮絶な敵討ちを検証した書籍です。

◆著者：阿部和夫（郷土史研究家、前石巻市芸術文化振興財団理事長）

　米国軍医ジョージ・バトラー大尉（1911～74年）が東松島市のキャンプ松島（現航空自衛隊松島基地）に駐留していた1951（昭和26）年に撮影したカラー写真を中心に紹介し、石巻在住の郷土史研究家の辺見清二さんが解説をつけた写真集。
　当時は珍しいカラーで石巻地方の風景や暮らし、風俗などが生き生きと再現され、バトラー大尉の子息であるアラン・M・バトラー氏による英文の解説コメントも掲載。
　「石巻かほく」で毎週日曜、2018年1月から連載しています。

◆著者：アラン・M・バトラー（米国・カリフォルニア在住）
◆共著：辺見清二（郷土史研究家）

　米国軍医ジョージ・バトラー大尉（1911～74年）が東松島市のキャンプ松島（現航空自衛隊松島基地）に駐留していた1951（昭和26）年に撮影したカラー写真を中心に紹介し、石巻在住の郷土史研究家の辺見清二さんが解説をつけた写真集の第２弾です。
　今回は、石巻地方のほかに、仙台、塩釜、松島で撮影した写真を一部盛り込んで掲載しました。
　当時は珍しいカラー写真でよみがえった石巻地方の風景や暮らし、風俗などが生き生きと再現され、バトラー大尉の子息であるアラン・M・バトラー氏による英文の解説コメントを掲載しています。

◆著者：アラン・M・バトラー
　　　　（米国・カリフォルニア在住）
◆共著：辺見清二（郷土史研究家）