エンカレッジ(encourage)
エンカレッジは「励ます、勇気づける」という意味。キリスト教の精神に基づいて生徒に寄り添い、「人を思いやる心」「人の役に立とうとする心」を育む。
女子教育129年の伝統ミッション校の通信制
フランスで1696年に発足し、現在40数カ国で福祉、医療、教育などの活動に取り組む「シャルトル聖パウロ修道女会」が設立母体。カトリックの精神に基づく教育施設として1893年に私立仙台女学校が設置され、1907年に私立仙台高等女学校に昇格、48年に仙台白百合学園となった。98年から仙台市泉区紫山に全面移転した。
120年以上の女子教育の実績を生かし、またミッションスクールとしての使命感から2014年4月、通信制・エンカレッジコースを設立。全日制、通信制の二つの課程を備えた女子校として教育の幅、可能性を広げた。
柔軟なシステムで個性と才能伸ばす
生徒の今と将来を「励まし、勇気付ける」意味を込め、エンカレッジコースと名付けた通信制課程。「集団が苦手」「勉強と並行してやりたいことがある」など、さまざまな事情がある生徒、困難に直面している生徒たちを迎え入れ、女子だけの落ち着いた環境の中で一人一人の個性と才能を伸ばす。
学習の中心は自宅でのレポート作成と週2、3回程度のスクーリング。登校が困難な遠方の生徒も安心して入学できるように毎月3日間の集中スクーリングで、単位修得要件を満たすプログラムも用意されている。転入学、編入学の場合、前在籍校での単位を生かして卒業することができる。また、自由登校日を生かした豊富な体験講座も特色だ。あらゆる講座や、社会体験に参加ができる。とくにボランティア活動は小学生との触れ合いや路上生活者への炊き出しなど、生徒の社会性を育むプログラムとして好評を得ている。
ミッションスクールならではの学びも多種多様。必修科目として「宗教」を学べるほか、教会やNPOが主催するボランティアも単位として認定される。
また、仙台白百合学園が長年培ってきたノウハウを生かし、海外留学の相談にも応じている。エンカレッジコースでは規定の単位を修得すれば、在学中に海外留学しても3年で卒業が可能だ。これまでもノルウェーのバレエ留学をはじめ、韓国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどへ留学している生徒がいる。
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