vol.02
(株)復建技術コンサルタント / 東北学院大学
(株)復建技術コンサルタント 代表取締役社長
菅原 稔郎さん
2年前の社長就任時に掲げた三つの方針の一つが「健康経営」でした。体が資本なので、社員にはまず健康であってほしいと思ったのです。そして健康経営優良法人(ホワイト500)認定に挑戦したのは、その方針を対外的にも認められるようにしようと考えたからです。
最初の更新となる昨年は、喫煙場所移設や禁煙外来費用の全額会社負担(成功者に限る)など、社員から要望のあった受動喫煙対策を推進しました。また、運動不足解消のため、会議室に卓球台を2台設置。終業後の利用以外にも、休日に家族で楽しむ社員もいるようです。
採用面では、学生の志望動機に「ホワイト500企業だから、社員を大事にする会社だと思った」との声が増えています。
健康経営優良法人認定は、特に若い人からの企業イメージが良くなるのは間違いないですが、私は社員に対するメッセージでもあると思っています。私どもの会社は人がすべて。社員の技術力と経験が資産かつ商品だからこそ健康に留意してほしい。その気持ちを社内へ発信することが大事だと考えています。
全社行事では運動会が復活。
社員同士のコミニュケーションも向上。
会社にある血圧計で社員自らヘルスチェック
東北学院大学 就職キャリア支援部
就職キャリア支援課長
田口 修さん
就職相談を受ける中で、給与や職種より働きやすさや福利厚生を気にする学生はかなり増えています。
2016年の若者雇用促進法の施行を受けて始まった「青少年雇用情報シート」には、平均残業時間や有休取得の実数など、従来の求人票では分からなかった職場情報が開示されているので、学生たちにはチェックするよう指導しています。
特に女子学生はシビアですね。結婚から出産、その後の復職まで視野に入れ、育児休暇取得状況などの現状を調べて慎重に検討しているケースが多いです。また、文字情報以外に学生たちが参考にしているのが、会社説明会や実際に訪問した際の印象。1人平均10 社前後訪問する中で、はつらつとした雰囲気の会社には好印象を抱くようです。
そして、学生が企業選びのポイントにしている一つが、公的機関などの認定・承認制度。社員の健康管理に力を入れているかなどで、企業の「働きやすさ」を確認しているようです。
学生からの相談を受ける就職キャリア支援課職員。
社員の健康や働き方に配慮している企業を望む声が多くなっている
2019年6月11日付
河北新報朝刊_特集紙面 Vol.2より転載
このページの内容は河北新報に掲載された特集紙面を一部再編集してご紹介しています。
河北新報掲載の特集紙面は以下よりダウンロードできます。