現場で働く社員の声

藤原 佳那
秋田総局
藤原 佳那
2020年入社

 2021年春、秋田総局に赴任しました。事件事故や裁判のほか、秋田市と県北市町村の行政や地域行事、話題ものなどを取材しています。

 少子高齢化が進む東北の中でも秋田県は特に課題が深刻です。総務省の国勢調査では3回連続で高齢化率が全国トップ、15歳未満の人口割合も全国最低です。人口減少と少子高齢化が全国最速で進んでおり、他県に先行した対策が求められます。

 県内各自治体がさまざまな取り組みを模索する中、自ら課題意識を持ち、新たな視点で地域活性化を目指す地元住民がたくさんいます。昨年、男鹿市で新たに酒醸造所を開業した男性を取材しました。現行の酒税法では難しい清酒製造免許の新規取得に挑戦するとともに、男鹿市への「日本酒特区」の新設を内閣府などに要望することで、市内に全国の醸造家を集め、日本酒による町おこしを目指していました。

 他県でも同様の取り組みができるとは限りませんが、少子高齢化が東北全体に共通する課題だからこそ、何か行動に移したいと考えている人の参考になったり、後押ししたりできるのではないかと考えています。秋田の今に向き合いながら、東北全体の視点に立ち、共通する話題や課題を発信し続けたいです。

 大学時代、ウェブマガジンの学生記者を経験し、自分が知らない魅力が東北にたくさん眠っていることを感じたことが入社のきっかけです。大学まで仙台で過ごしていたので、秋田で取材する全てが新鮮です。取材でさまざまな人に出会い、独特の食文化や祭りなど地域の営みに触れられるのは記者の醍醐味だと思います。

一日の動き
7:30 起床。テレビやデジタル紙面に目を通しながら身支度。
たまっている原稿があれば執筆。
9:30 総局で各紙を読む。朝一で取材がある場合は現場に直行。
10:30 県警本部と秋田市役所を回り、ニュースリリースなどの投げ込みを確認。
12:00 昼食。取材のため大館市に移動。
14:00 大館市民文化会館に到着。交流面企画の取材。
15:30 秋田市内に出発。
県北市町村は移動時間が長いので、コーヒーを飲んでカフェインチャージ。
17:30 県警本部と秋田市役所を回り、投げ込みを確認。
発表事項があれば、必要に応じて原稿執筆。。
18:00 総局に戻り、先輩と雑談、原稿執筆など。
20:30 帰宅。作り置きした料理を温めて食べる。
翌日が休みの日は自宅の炭酸水メーカーでハイボールを作って飲む。

※ 肩書は取材当時のものです