2014年4月16日掲載 河北新報掲載 被災地を担うこどもたちを応援 こども未来応援教室
「今できることプロジェクト」2013年度の活動は、企業と市民がいっしょになって「被災地を訪ねる観光型支援」「ボランティア型支援」「情報発信型支援」のプロジェクトについて、具体的なアクションを展開してきました。
そして2013年度末の活動として、子どもたち向けの「今できることプロジェクトinこども支援教室」を3月23日(日)に石巻(会場/石巻専修大学)にて開催しました。
同時開催 石井光太氏特別講演「被災地で見た人間らしさと光」はこちら
自分たちの住む地域の将来やこれからの復興を担う子どもたちに、教育という観点からの支援のかたちとして興味深い学習プログラムを提供しよう。
そんな思いで、今できることプロジェクトの賛同企業が企業の想いを伝えながら開く授業「社会科学習」、いま子どもたちの関心が高いシゴトについて、そのシゴトのプロの方から紹介してもらい、子どもたちにそのシゴトを体感してもらう「シゴトワークショップ」を開催しました。
こども未来応援教室 メニュー
【授業1】森について学ぼう 提供/アサヒビール
豊かな森を守り育ててきた その思いを伝えたい
自然の恵みを用いて事業活動を行っているアサヒビールは、森を守ることで、きれいな水や空気、自然の恵みを次の世代まで残していくことを、会社の基本的な考え方として持っています。広島県にある社有林「アサヒの森」は、森林や地球の環境を大切に守り、育てたいという思いの1つのシンボル。もう70年以上も、森を守り育ててきました。
授業では、スギやヒノキの植林地をいつもていねいに手入れして育てていること、スギやヒノキが大きく育つまでに約50年のサイクルが必要なこと、手入れした間伐材はヒノキの割り箸や間伐材グッズとして有効に活用されていること、森が数多くの生物の生息地となっていることなど、スライドやクイズでおもしろく勉強しました。
後半は、間伐材で作られた木片キットを使って、自分のペン立てをつくるコーナー。好きな色を塗ったり、絵を描いたり、みんな楽しくマイペン立てを作りました。
参加者の声
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森の大切さ、森林の役割、初めて学ぶことがたくさんあってとても楽しかったです。ヒノキ材で作られたお箸や自分で作ったペンたてを大切にしたいです。
仙台市若林区 松田花梨さん(11) -
林や森のことについてすごくわかりやすかったです。木がとても大切だということがわかりました。アサヒビールの歴史もしることができたのでよかったです。
仙台市泉区 遠藤祐羽さん(10) -
森林の木をつくるのに、50年もかかるのがびっくりしました。育てるのがたいへんなんだと思いました。
多賀城市 石川あいりさん(11) -
アサヒの森のことをよく知れてよかった。アサヒの森のことを初めてきいたので、すごくうれしかった。また森について学びたいです。
大崎市 佐藤大地さん(11) -
ゲームや体験のように、楽しく自然のことについて学べて、とても楽しかったです!!
宮城県富谷町 石川舞琴さん(13) -
工作もできてとっても楽しかったです。とってもわかりやすいせつ明でよかったです。
大崎市 操礼人さん(10) -
木をむだにしてないことを学びました。また、こういうのがあったらさんかしたいです。
宮城県富谷町 佐々木桜花(7) -
アサヒの森があるのを私は初めて知りました。ペンケースを作るのもとっても楽しくて、初めてわかったことがたくさんありました。
石巻市 相澤遥さん(11) -
この森のことを通して、これからは森を大切にして、森を作る仕事のすばらしさを考えていきたいです。 石巻市 大橋智恵さん(11)
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アサヒの森のことから、木、生物、かんきょうのことなど、わかりやすいせつめいでとてもよかったです。また、工作でも、木のよさを感じました。
仙台市太白区 中山結心さん(9)
【授業2】「まちづくり」と「まちの記憶」 提供/青南商事
廃棄物の資源化について考え シャボン玉アートを思い出に
青南商事は弘前市にあるリサイクルの会社です。震災で発生したがれきを片付ける仕事もしています。「子どもたちを応援したい」という気持ちで、この教室に協力してくれました。
授業は3人の先生が担当しました。1人は東北大学の劉庭秀先生。わたしたちの暮らしやまちづくりに関わる廃棄物とリサイクルの話をしてくれました。劉先生は「ごみを資源にすれば新しいまちづくりに役立ちます。同時に、物を大事に使うことも考えていきましょう」と教えてくれました。
写真家の菅原一剛先生と現代美術作家の大巻伸嗣先生は、たくさんのシャボン玉を飛ばし、みんなでカメラに収めるワークショップを開きました。
青南商事の安東元吉社長は「震災は辛い出来事だったが、忘れてはいけない。きれいなしゃぼん玉の写真は優しい思い出になるだろう。将来、震災の記憶と合わせて思い出してほしい」と話していました。
参加者の声
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日本はリサイクルが進んだ国だと聞いていましたが、捨てる物も多いことを初めて知りました。ドイツのようにゴミの少ない国にしたいです。
仙台市青葉区 伊佐治由惟さん(9) -
手にシャボン玉を載せて太陽に当てるとキラキラ光ってきれいでした。写真をたくさん撮れて楽しかったです。リサイクルのこともよく分かりました。
石巻市 阿部文香さん(11) -
ごみについての話を聞き、自分の知らないことがたくさんありました。シャボン玉の写真を撮ることは貴重な体験で、とても良い思い出になりました。
石巻市 山田まやさん(14) -
廃棄物について詳しく学べて、光についても知ることができました。これからの未来を大切にするために、学んだことを生かしたいです。
仙台市青葉区 加賀見夏子さん(13) -
ごみについて学びました。日本で使わなくなった車をほかの国で使っていると知り、びっくりしました。日本でもきちんと使えばいいのにと思いました。
仙台市泉区 阿部みことさん(12) -
リサイクルをされている身の周りの物がたくさんあることが分かりました。これからはもっと物を大切に使っていきたいと思いました。
仙台市若林区 大槻舞子さん(11) -
リサイクルやゴミについて学びました。光の勉強では、光と空の関係についてもよく分かりました。
栗原市 高橋樹輝さん(11) -
しゃぼん玉の写真をとれて嬉しかったです。大きいしゃぼん玉と小さいしゃぼん玉がありました。
石巻市 渋川葵さん(7) -
しゃぼん玉は太陽に当たると、こんなに光るんだと初めて知りました。
仙台市青葉区 芳賀俊友さん(10) -
環境を大切にすることを学びました。無駄をなくせるように、物を大事にして、リデュースやリユースをしたいです。
宮城県柴田町 山家和笑さん(9)
【授業3】こころ躍る、石巻!!街なかみらい 提供/フージャースコーポレーション
自分たちのまちの魅力をみんなで探そう
ずっと先のことまで考えた住環境づくりを目指すフージャースコーポレーションでは、次代を担う子どもたちこそ、まちづくりの主人公ととらえています。「私たちは子どもから大人までみんなが笑顔になれる、そんなまちをつくっている会社です」と自己紹介。授業では、江戸時代からの石巻の歴史や、その後の発展、将来像についての動画上映に続き、石巻のことをクイズ形式で楽しく勉強しました。
その後は大好評だった「自分のまちを盛り上げる、ゆるキャラづくり」。3チームに分かれ、大きい紙に自分の町のよさなどアイデアを書きこみます。すぐに絵を描き始めるチームも。仙台チーム/ささむね(笹かま、ずんだの枝豆がモチーフ)。石巻チーム/いしのまきこ(笑顔がテーマ。髪の毛は焼きそば)。宮城チーム/ミヤケン(各地のパーツの組み合わせで顔に)。それぞれのチームワークで、楽しくゆるキャラをつくることができました。
参加者の声
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ゆるキャラをみんなで考えるのが楽しかったです。自分たちのゆるキャラを「いい」と言ってくれた人がいて、うれしかったです。
仙台市青葉区 髙橋彩美さん(12) -
スライドで、すべりだいの家や、ベッドの部屋に魚の水そうがある家があって、びっくりした。私もそんな家に住みたいと思った。
石巻市 佐々木恭花さん(10) -
おもしろい家を紹介したり、クイズなどの私たちが楽しめるようなことをしてくれたので、とても楽しく、おもしろくお話を聞くことができました。
仙台市宮城野区 永澤大暉さん(13) -
ゆるキャラみたいなのを作ったので、とてもおもしろかったです。仙台と石巻とかにわかれてやったので、とても楽しかったです。
石巻市 下山未悠さん(8) -
石巻のクイズなどをして楽しかったし、いろんなことを知ることができたので勉強になりました。
大崎市 瀬戸彩花さん(13) -
石巻のことも、このさきの未来もどのように考えているかわかりました。
石巻市 石森みゆさん(12) -
最後のゆるキャラ創造で、さまざまな地域の良いところを知れました。
仙台市泉区 目黒友暉さん(14) -
いろんなちいきのゆうめいなところをかいて、1つのキャラクターをつくりました。たのしかったです。
岩沼市 佐藤紅羽さん(7) -
みんなでゆるキャラを書いたり、クイズは全問せいかいできなくてくやしかったけど、すごく楽しかったです。
石巻市 千葉詩月さん(9) -
私もおもしろい家に住んでみたいです。ゆるキャラは、いちばんいいのに「ささむね」が選ばれて、やったかいがあったなぁと思いました。
仙台市宮城野区 阿部成華さん(12)
【1】医師・看護師のお仕事
患者さんの笑顔にやりがい 医師は「気合いで勉強!」
講 師
石巻赤十字病院
臨床研修医/田中淑恵さん(中央)
看護師/伊東めぐみさん(右)
看護師/飛内茜さん(左)
父も医師です。どんな患者さんにも嫌な顔をせずに優しく接する人でした。子どもながらに誇らしく思い、「私も誰かを助ける仕事をしたい」と思いました。医学部に入るのは大変。勉強は苦手だったので、気合いで机に向かいました。
(臨床研修医/田中淑恵さん)
子どものころぜんそくで、毎日病院で点滴をしていました。ある日、看護師さんが点滴ボトルにキリンの絵を描いてくれ、とても嬉しくなりました。「わたしも看護師になって多くの患者さんに喜んでもらいたい」と思い、小学6年生のころに将来の目標にしました。
(看護師/伊東めぐみさん)
患者さんに満足なケアをしてあげられないことや、遺族の姿を見るのは辛いこと。逆に、笑顔で退院する患者さんを見るとやりがいを感じます。看護師になりたいと思っている人には、将来、仕事に就いた後も夢を持ち続ける人になってほしいですね。
(看護師/飛内茜さん)
命を守る仕事だね!
ばい菌いるかな?
参加者の声
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仙台市 石川凛太郎さん(10)
心臓マッサージやカルテづくり体験母が看護師です。勤務先の病院のお医者さんを見て、「すごいな」と思っていました。きょうは心臓マッサージの仕方や骨折した患者さんのカルテづくり、ばい菌検査などを体験しました。家に帰って、母といろいろ話したいと思います。
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将来、医者になってみたいと思いました。授業を受けて仕事に興味を持ちました。
大崎市 川原結菜さん(11) -
心臓の勉強や足の骨折の治療体験などが楽しかったです。手にあんなにばい菌がいるのを初めて知って驚きました。
仙台市太白区 今井菜緒さん(10) -
カルテの書き方が分かって良かった。心臓マッサージは、硬くて難しかったです。
石巻市 大森早倭さん(9) -
以前から病院で働くことに興味を持っていました。今回の体験で、前よりももっと病院の仕事に就いてみたいと思うようになりました。
大崎市 三浦若奈さん(12) -
授業はとても面白かったです。ますます医者になりたいと思いました。
多賀城市 佐藤瑠星さん(11)
【2】自衛隊のお仕事
国を守る大切な仕事 体力を付けておこう
講 師
自衛隊宮城地方協力本部
石巻地域事務所
1等空尉山下幸太郎さん
自衛隊で、隊員を募集したり、自衛隊のことをみなさんに理解してもらうための活動をしたりしています。
震災の直後は、東松島の基地に派遣されました。大勢の隊員や大量の支援物資を輸送する仕事を任され、とても大変な経験をしました。
辛いこともありますが、自衛隊の仕事は、国民のみなさんを守る大切な役割を果たしています。みなさんに感謝されることも少なくありません。
自衛隊に対して、厳しいイメージを持っている人もいるでしょう。スーパーマンのように、何でもできると思われることもあるようです。ですが、みんなわたしのように普通の人間です。訓練も、最初は規則正しい生活を送るといった基本的なことから始まります。
わたしは、自衛隊に入るために特別な努力はしませんでした。高校生のころにサッカー部に所属していたので、体力には自信がありました。体を動かす仕事なので、体力はあった方が良いかもしれませんね。
敬礼!
みんなも一緒に敬礼!
参加者の声
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仙台市 古川輪華さん(13)
憧れの自衛隊 意外な一面も!自衛隊の話を本で読んだり、友達から話を聞いたりして、格好いいなと憧れていました。ワークショップでは、訓練の内容や派遣先での仕事について聞きました。意外に親しみやすい一面もあり、ほっとしました。私も自衛官になりたいです。
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自衛隊のことを詳しく説明してもらいました。よく分かり、面白かったです。
栗原市 千葉柊斗さん(10) -
DVDを見たり、話を聞いたりして自衛隊の仕事がよく分かりました。将来、自衛隊の看護師になりたいと思いました。
大崎市 車塚美吹さん(13) -
ずっと自衛隊は厳しい場所だと思っていました。実はとても楽しそうな場所だと思いました。
宮城県富谷町 丸田海嶺さん(12) -
授業は楽しく、自分が自衛隊に対して考えていたイメージとはまったく違いました。自衛隊に入りたくなりました。
仙台市青葉区 田原京史朗さん(9) -
前から自衛隊に興味を持っていましたが、話を聞いてもっとよく分かりました。
登米市 高橋柚希さん(11)
【3】アナウンサーのお仕事
言葉の力を信じて努力 夢をあきらめないでね!
講 師
フリーアナウンサー
高山香織さん
小学6年生の時、出場した競泳大会でテレビ局のインタビューを受け、その様子が放送されました。その際、アナウンサーの語ってくれた言葉に、わたしは励まされました。「言葉の選び方一つで、人をやる気にさせられるんだ」。感激して、自分もアナウンサーを目指すことにしました。
アナウンサーにとって、同じ日、同じ仕事はありません。番組やコーナーが同じでも、紹介する対象や内容は違うし、スタッフも変わります。だからこそ毎日頑張れるし、楽しめます。
反対に失敗は取り戻せません。その瞬間の出来事を最高の言葉で伝えられなかった時は、とても悔しいです。
わたしは滑舌練習や表現力を磨く練習を欠かしません。夢をかなえるまであきらめないことが大切です。
ワークショップでは、発声や発音、滑舌などのお話をしました。プロの技術を感じてもらいながら、「努力したらできる」という面白みも感じてもらえたと思います。
アナウンサーって素敵!
練習が大事だね!
参加者の声
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宮城県加美町 伊藤啓さん(13)
プロの練習方法 教わったよ人と話すことや文を読むことが好きなので、伝える仕事をしたいと思っています。アナウンサーかラジオDJになりたいです。ワークショップでは話し方のコツを聞いたり、早口言葉の練習をしたりしました。1人でもできそうなので、家に帰って練習しようと思います。
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お腹から声を出してみんなの前で発表するのは、恥ずかしかったけど、ほめてもらえて嬉しかったです。たくさん勉強してアナウンサーになりたい。
石巻市 冨士原睦矩さん(10) -
授業はとても楽しかったです。夢にはかなりの努力が必要なんだと分かりました。
多賀城市 伊藤慶次さん(11) -
アナウンサーになりたいと思っていました。今までどうすれば良いか分からないままでしたが、具体的な道筋が分かりました。経験を無駄にせず、頑張っていきたいです。
大崎市 島尾桐太さん(13) -
一人一人が発表した後、必ず良かったところを言ってくださってとても嬉しくなりました。舌滑を良くするための方法や腹式呼吸の方法など、たくさん教えてくださいました。高山さんが出演しているテレビを見てみたいです。
石巻市 木村愛梨紗さん(12) -
アナウンサーの仕事にとても興味を持ちました。自分自身、夢をあきらめずに努力をたくさんしたいと思いました。
仙台市青葉区 浅野怜南さん(10)
【4】パティシエのお仕事
幸せと笑顔をつくる仕事 「続けること」が何より大事
講 師
Kazunori ikeda Individual
経営池田一紀さん
高校3年生の時に、「目的もなく大学に行くのはやめよう」と思い、進路を考えました。実家が和菓子店だったこともあり、洋菓子の道に進みました。
洋菓子の世界には季節ごとにイベントがあります。終わった時は達成感があり、清々しい気持ちになります。何より、ケーキを前にみなさんに喜んでもらえる、幸せな仕事です。
パティシエの仕事に就くために必要なことは、「辞めないこと、やり続けること」です。朝から夜までずっと仕事をしなければいけなかったり、怖い先輩がいたりしますが、続けることですべて良い方向に向かいます。
どんな仕事も10年間、一生懸命やれば楽しくなるし、技術を習得することもできるでしょう。パティシエになりたいと思ったら、簡単に辞めないでくださいね。協調性を持ってやり続ければ、とても素敵な職業だと思います。
学校でもみんなと積極的に話をして、遊んで、勉強してください。一生懸命ってカッコイイですよ。
上手にできるかな?
丁寧に。真剣に。
参加者の声
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石巻市 村山くるみさん(11)
夢のパティシエ 目指して頑張る将来の夢はたくさんあります。その一つがパティシエです。お菓子を作ってみんなに食べてもらうのが楽しそうだなと思います。先生の話では、パリに修行に行き、いろいろな味を勉強したと聞きました。わたしも勉強を頑張って、夢をかなえたいです。
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先生の話がとても面白かったです。洋菓子の中でもマカロンが一番難しいということは驚きでした。興味を持つような話をしてもらい、良かったです。
仙台市青葉区 西川星莉さん(11) -
小さなころからパティシエになりたいと思っていました。その気分を味わえて嬉しかったです。
仙台市泉区 目黒叶乃子さん(10) -
パティシエの仕事は簡単だと思っていましたが、マカロンタワーを作るのは難しかったです。
山形市 尾形紗結理さん(10) -
パティシエ(ショコラティエ)がわたしの夢です。頑張っておいしい物を作れるようになりたい。
東松島市 小野寺莉香さん(11) -
パティシエにはあまり興味がなく、不思議な仕事だと思っていましたが、ワークショップを受けて楽しそうな仕事だなと思いました。
仙台市青葉区 早坂那音さん(13)
【5】気象予報士のお仕事
地球のしくみを知る 面白さを伝えたい
講 師
気象予報士
八巻淳子さん
地理が大好きだったので、地球科学を学べる東北大学を受験しました。受験が終わった春休み、その地球科学の面白さを人に伝えられるような仕事は何があるかな?と調べていて、見つけた仕事が気象予報士でした。
気象予報士は、資格をとる必要があります。その資格でどんな仕事がしたいかしっかり考えましょう。お天気が好きな気持ちと、その気象を使ってどのように人の役に立ちたいか考えること、の両方が大切です。
資格試験は、誰でも(小学生でも)受験できますよ!「やりたい」と思った最初の気持ちを大切に、身近なことから頑張ってみてください。
授業では、台風の進み方を考える実験などを通して、地球のしくみを知る面白さを伝えたいと思いました。みんな真剣に聞いてくれて、それから「それはなぜ?」と質問してくれて、とっても嬉しかったです。その「なぜ?」と思う気持ちをこれからも大切にしていってほしいです。
台風は、なぜ曲がっていくの?
天気って不思議!
参加者の声
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大崎市 大沼泰優さん(11)
理科とか自然のことに興味台風ができるしくみがよくわかりました。「最年少の気象予報士は?」という問題が出て、ぼくは「中学生」と答えて正解だった。先生に、不思議に思っていたことを質問したり、楽しかった。これからも、こういうことに目を向けていきたいです。
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気象予報士についてまなべて良かった。へんせい風など、わからなかったけど良かった。
登米市 佐藤航成さん(10) -
気象予報士の仕事も楽しそうだと思った。
仙台市太白区 岡部愛子さん(10) -
へんせい風・ぼうえき風・太平洋高気圧のことがわかって良かった。
仙台市若林区 畠山颯太さん(10) -
おしえてもらって、「あー」とおもいました。ありがとうございます。わすれません。
東松島市 恩田賢人さん(7) -
おしごとのしかたをおしえてくれて、ありがとうございます。
石巻市 遠藤大樹さん(7)
【6】漫画家のお仕事
自分の体験すべてが仕事につながる職業
講 師
漫画家
井上きみどりさん
漫画家になりたい子に伝えたいのは、自分の生活の中でたくさんのことを体験する、ということ。机に向かって絵を描いているだけでは面白い漫画は作れません、外に出て、いろんな体験をして、自分の頭でたくさんのことを考えてくださいね。
仕事でつらいのは、制作作業に入ると、仕事部屋に缶詰になること。1週間くらい家族以外の人と会話しないことはよくあります。それでも、読者さんから感想をいただくと、うれしくて描いてよかったと思います。
授業では「漫画家は自分の体験すべてが仕事につながる職業」ということを理解してもらえるようにお話しました。「絵がヘタでも漫画家になれる!」と聞いたり、途中で体操をさせられてキョトンとしている子もいましたが、宿題を一人一人見て回りながら、よく描けているところをお話しするとみんな笑顔になり、「ありがとうございます」とうれしそうに言ってくれたのが印象的でした。
コミュニケーション力が大切なんだ!
上手に描けたかな
参加者の声
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石巻市 佐藤憂香さん(12)
漫画の大切なことたくさん学んだ小学校1、2年のころから自分でストーリーを考えて自由帳に漫画を描いています。今日は本物の漫画家さんの話を聞いて、今やるべきこと、大切なこと、そして現実の厳しさ、漫画家という夢をかなえるうえで大事なことをたくさん学べました。
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漫画家になってから大変なこと、漫画家になるために必要なことがとても良くわかっておもしろかった。
宮城県亘理町 安倍拓矢さん(14) -
今まで目の表情が大事だと思っていたけど「まゆ毛」だとわかって、これからはまゆ毛を気にしながら、絵を書いていきたいです!!
石巻市 星 岬希さん(11) -
僕は将来マンガ家になりたいと思っていたけど仕事の内容がよくわからなかったので、とてもさんこうになりました。大変そうですが、がんばっていきたいです。
東松島市 高橋怜さん(12) -
今回初めて漫画家の方のお話を聞いてみて、私のイメージと全然違う所がありました。絵を練習することより、人の話を聞く力やコミュニケーション力をきたえる方が、漫画家だけでなく、他の仕事にも役立つんだなあと感じました。
仙台市青葉区 狩野光凛さん(13) -
まん画のためにコミュニケーション力をつける、というのがいちばん大事だと思いました。しかしいちばん苦手なことなので、いろいろな場面で、コミュニケーション力を少しずつ高めていこうと思いました。
仙台市青葉区 小林朱里さん(12)
【7】新聞記者のお仕事
好奇心が仕事の原動力 いろんな人に会えるよ
講 師
河北新報社
大槻俊順さん
旅行に行くと、写真を撮るよりもメモを取るくらい、言葉や文章が好きな少年でした。新聞記者を意識したのは大学時代です。記者が主役のドラマなどを見て「カッコいいなあ」とあこがれていました。
新聞記者に必要なのは「好奇心」です。世の中のいろいろなことに興味を持ち、「見たい、聞きたい、伝えたい」という気持ちが強いと、仕事が面白くなります。資格は特に必要ありません。
名刺1枚で、政治家でもスポーツ選手でも芸能人でも会えることが記者の魅力です。会社の先輩は「記者は3日やったら面白くてやめられない」と話します。反面、事件事故が起きると、夜中や年末年始に関係なく取材に行きます。大変です。
今回は、参加者2人1組で、お互いにインタビューをして、記事を書きました。自分でしっかり質問を考え、初対面の相手に質問をして、分かりやすくまとめていました。
お互いにインタビュー!
記事を書いてま~す。
参加者の声
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仙台市青葉区 西川有純さん(12)
将来に関わることが学べてよかった学校の授業で新聞の役割などを勉強していたので、今日は学校での勉強と重なって、とても興味がわきました。取材の練習があって、相手の子とインタビューしあったのは、いい経験でした。将来、面接試験の時に役立つのではと思いました。
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新聞記者は大変なことも多いけどやりがいのある仕事で、自分も将来新聞関係の仕事につきたいとおもいました。
仙台市宮城野区 山本凛花さん(12) -
新聞記者の活動内容がわかりました。めいしだけでいろんな人に会えるというのはすごいなと思いました。私も新聞記者になってみたいです。
石巻市 渋川千里さん(11) -
きじを書くのが、たのしかったです。
石巻市 小池歌織さん(9) -
めいし1枚で、いろんな方たちと会えるのはスゴイと思いました。夜中でも正月でも出動たいせいなのは大変だと思いましたが、新聞記者の仕事を知れてよかったです。
石巻市 日下凛里子さん(11) -
新聞記者にはあまりなりたくなかったけど、授業を受けてちょっとなりたくなりました。こういうきかいがあったら、また来たいです。
石巻市 山田春輔さん(12)