2015年12月16日 河北新報掲載
山元町をもっと知りたい もっと応援したい。「山元町を深く知るツアー」参加者募集
今できることプロジェクトは、宮城県山元町を訪ね、被災と復興の様子を確かめるとともに、山元町の魅力ある今を実感してもらう「山元町を深く知るツアー」を実施します。ご応募をお待ちしております。
※「山元町を深く知るツアー」参加者募集は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
みんなで乗り越えた、あの時。
その大切な思いを、これからも伝えます。
ツアーで現地をご案内いただく「やまもと語りべの会」会長 渡邉修次さんの話
やまもと語りべの会会長 渡邉修次さん
渡邉さんは平成27年度社会貢献者表彰を受賞した
震災当時、山元町立山下中学校の校長で、3月11日は午前中に卒業式を終えたばかりでした。津波警報が発令され、中学校に避難者が集まってきました。校舎内に約750人が集まり、最終的に4カ月間続いた中学校での避難所運営が始まりました。体育館は天井が落ちて使えなかったので教室を使用。各教室に約30人ずつ入ってもらいましたが、結果的に体育館では難しかったであろうコミュニティーの形成ができたと思います。各教室から班長さんを出してもらい、毎日夕方に話し合いをしました。私は町役場などから情報を集めてみんなに伝えました。校庭にはボランティアの人たちも多数いらっしゃいましたが、校舎の中は私たち地域の人だけで運営をするようにしました。顔を知っている人たちが校舎内にいることで、安心して避難生活ができたと思います。毎日食事を共にし、少しずつなんとかみんなで乗り越えていこうという気持ちが芽生えてきたように感じました。
2011年6月、避難所への初訪問として皇太子ご夫妻がいらっしゃいました。ある避難者の方が皇太子ご夫妻に「避難所らしからぬ避難所。日本一の避難所です」と話していたことが印象的です。被災者同士が強い絆で結ばれていたため、1年後に避難者の方が同窓会を開きました。避難所の同窓会ですよ。信じられないほどみんなで笑ったり泣いたりしていました。
山元町のことはあまりよく知られていないと思います。我々語りべの会は全国どこでも起こりうる自然災害の伝承と、山元町の魅力を伝えるために語りべの研修や若者の防災意識養成にも力を入れてきました。今回のツアーで山元町の現状と魅力をぜひ感じていただきたいと思っています。ご応募をお待ちしております。
2012年6月避難者たちが開いた同窓会。3月に定年退職した渡邉さんへの感謝と慰労を兼ねたものだった(渡邉さんは前列右から3番目)
震災後の入学式は、体育館で避難者の方に見守られながら行いました。その後の授業参観も「私は1年3組の教室で避難生活をしたので、1年3組の参観に来ました」という方がいらっしゃいました。このように避難所の中でコミュニティーができあがったのは、渡邉さんの人柄によるところが大きいと思います。校長先生だった時はもちろん、それ以前から‘地域のおっちゃん’としてみんなに慕われていました。
やまもと語りべの会メンバー
黒澤理香子さん
今できNEWS
フォトジャーナリスト安田菜津紀さんが
1/30山元町ツアーに同行参加します。
12月8日、下見のために山元町を訪れた安田さんの話
被災地だから学ぶべきということを超えて、シンプルに町のいいものに触れたいと思う魅力も内包している町だと思いました。まだこれから立ち直っていかなければならない面と、それでも町の宝物がしっかり息を吹き返しているんだよという面、そのどちらも参加者の皆さんと一緒に感じてみたいと思いました。実際に出会って私とあなたという関係を結んだ場所にはその後も人は思いを馳せると思いますし、とくに人の魅力や味覚など五感いっぱいにこの町を一緒に感じることができれば、心の距離もぐっと縮まるのではないかと思います。
山元町各所で取材撮影する安田さん
JR旧山下駅付近にて
渡邉さんが出演する「りんごラジオ」の放送に飛び入り参加
ツアー当日の訪問先「GRA」にて
90人の児童・地区民等が難を逃れた中浜小学校前にて
安田菜津紀さん
東南アジア、中東、アフリカで貧困や難民問題を取材するフォトジャーナリスト。東日本大震災では陸前高田を中心に被災地を取材。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍。
幸せの黄色いハンカチプロジェクト/山下中学校避難所で5000枚のハンカチをたなびかせたのが始まり。仮設住宅在住経験者有志が裁縫している。2枚1組で1枚は購入者自宅用、もう1枚はメッセージを書いてもらい山元町内に掲揚する。(写真/溝口佑爾さん撮影)
創作和太鼓集団 風雲乱打舞/商工会青年部員により2000年に結成。その後商工会から独立しグループを結成。伝承太鼓のアレンジ曲やオリジナル曲を演奏し、観客を楽しませる。
山元町特産 ホッキ貝/山元町は全国有数のホッキ貝の生産地。青年部でホッキ貝の特性や漁場、漁法などを研究し、持続的・安定的にホッキ貝を守る取り組みを行っている。
山元町特産 いちご/温暖な気候の山元町では、国道東側でイチゴが栽培されストロベリーラインと言われる。12月~4月の収穫期には、いちご農園の直売所が開かれ、いちご狩りで賑わう。
「山元町を深く知るツアー」参加者募集
【※募集は終了しました】
出発日 2016年1月30日(土) 旅行代金 1名につき2,000円(大人・子ども同額)
今回のツアーは風化を防ぐことを主目的としており、首都圏など県外からの参加者を多数募集しております。ご友人やご家族などにも広く周知いただければ幸いです。
※ 県外からの参加者は旅行代金無料となりますが、仙台駅までの交通費や旅費はご負担いただきます。事前に住所が分かるものをご提出いただきます。
募集概要
●募集人員/60名(最少催行人員20名)
●食事条件/昼食1回
●添乗員/仙台駅より同行します
●行程/
- 9:30 仙台駅東口より出発(貸切バス)
- 10:30 山元町到着、「やまもと語りべの会」によるバスガイド付きで山元町各所を見学
- 12:00 橋元商店でお買い物、みんなの写真館見学
- 12:30 昼食(農業生産法人GRAにてホッキ飯のお弁当)
- 13:30 1班GRAでいちご狩り・買い物 2班幸街堂でりんごジャム作り
- 14:30 1班と2班交代
- 15:30 創作和太鼓集団 風雲乱打舞の演奏観覧
- 16:30 山元町出発
- 17:30 仙台駅東口到着解散
※行程は一部変更になる場合がございます。ご了承ください。
参加条件
①「今できることプロジェクト」の趣旨に賛同し、山元町についての理解をより深めたいと考えている方。
②当日配布するアンケートに記入いただける方。
③当日写真ならびに映像撮影させていただき、新聞および特設HP・facebookに掲載させていただく場合があることをご了承いただける方。
参加希望の方は
ハガキまたはメールに、代表者の住所、氏名、年齢、電話番号(日中連絡がつきやすい電話)、参加希望人数、参加者全員の氏名と年齢、参加希望動機をご記入の上、宛先までお送りください。
応募締切/2016年1月9日(土) ※当日消印有効
【※募集は終了しました】
※参加希望多数の場合は抽選となり、当選者に詳しい旅行条件等記載された書類を1月16日までに郵送いたしますので、ご確認のうえ旅行代金のお振込みとともに旅行お申し込みをお願いいたします。
※旅行申込にあたりご提供いただいた個人情報はお客様との連絡のほか、当プロジェクト推進のために当プロジェクトを主催する河北新報社へ提供いたします。
お申し込み 【※募集は終了しました】
ハガキ/
〒980-0804 仙台市青葉区大町1-4-1
明治安田生命仙台ビル4F
(株)JTB東北 法人営業仙台支店
「1月30日出発山元町ツアー参加希望」係
メール/
hsendai2@th.jtb.jp ※係名は必ずご記入ください。
プロジェクトに関するお問い合わせ
今できることプロジェクト(事務局)河北新報社営業部
TEL 022-211-1318(平日10:00〜17:00)
ご旅行内容に関するお問い合わせ
旅行企画・実施(株)JTB東北 法人営業仙台支店 日本旅行業協会正会員 観光庁長官登録旅行業第1573号
〒980-0804 仙台市青葉区大町1-4-1 明治安田生命仙台ビル4F
総合旅行業務取扱管理者 塚原大介 TEL 022-263-6712(平日9:30~17:30)FAX 022-263-6693