2022年・第83回
入賞作品
日本画
※作品画像をクリックすると拡大表示します。※画像の無断転載を禁じます。
洋画
※作品画像をクリックすると拡大表示します。※画像の無断転載を禁じます。
彫刻
※作品画像をクリックすると拡大表示します。※画像の無断転載を禁じます。
審査員総評
日本画
小田野 尚之 氏
審査は初めて。全体のレベルが非常に高く驚いた。若い人の作品には伸びしろを感じた。年配の方々も感性が柔軟で、固定観念にとらわれない表現が多かった。
選外にも魅力的で記憶に残る作品はあった。技法の未熟さや全体のバランスの問題などがあったが、入選との差はわずか。引き続き描く意欲を持ってほしい。
小品は、作品なりの大きさにまとまってしまった印象だ。自分の魅力を生かす方法を探してほしい。
洋画
佐藤 哲 氏
全体的に幅広く、自由な作品が多かった。ベテランがよく頑張った。若手も力があり、目の付けどころが面白かった。
河北美術展は他の公募展に比べて若者の参加が多い。若い人が参加しやすい小品枠を新設した意義は大きく、今後も出品が増えるだろう。出品者が離れる前に、3年ぶりに開催できてよかった。新型コロナウイルス禍で家にこもる時代こそ、美術について考えるチャンスだ。若い人には絵の理論を学んでほしい。
小杉 小二郎 氏
初めてこの美術展の審査に当たったが、質の高さに驚いた。手を抜いた作品がない。おのおのが力を出し切っているのが伝わり、審査して心地よかった。東北の地域柄ゆえか、雪などの風景画に秀作が多かった。
高齢の出品者は技術と思想がしっかりしていて、わが道を見つめるような仕事ぶりが印象的だった。エネルギーと集中力の持続をたたえたい。半面、公募展の将来を考えると若い出品者が少ないのが心配。積極的に挑戦してほしい。
彫刻
早川 髙師 氏
彫刻というものに対する自分の概念、例えば「人物をつくるのが彫刻だ」というような考え方を持ち過ぎているのではないか。抽象を含め、どこかで出合ったことがありそうな、納まり返っている作品が多い。
もっと自分の内面から湧き出る、素朴な訴える力が欲しい。自分がつくりたいものがまだ見えてこないのだろう。「作品とはなんぞや」と考え抜くことが必要だ。上位の作品にはいずれも、素材の持ち味を生かした存在感があった。
概要
第83回河北美術展 | |
---|---|
会期 | 2022年5月11日~17日 |
会場 | TFUギャラリーミニモリ |
日本画 | 出品118点、入賞11点、賞候補4点、入選54点、入賞・入選率58.5% |
洋画 | 出品684点、入賞24点、賞候補3点、入選216点、入賞・入選率35.5% |
彫刻 | 出品24点、入賞5点、賞候補1点、入選11点、入賞・入選率70.8% |
審査員 | 日本画=小田野尚之、洋画=佐藤哲、小杉小二郎、彫刻=早川髙師 |
Top
Home