2024年・第85回
入賞作品
日本画
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洋画
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彫刻
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審査員総評
日本画
能島 和明 氏
画家として育てられた河北美術展で審査ができ、感慨深かった。レベルが高く、伝統のある美術展だと改めて実感した。どの作品も甲乙つけがたく、入賞や入選作を選ぶのに悩んだ。
テーマや作風、年齢もバラエティーに富み、一生懸命さが伝わってきた。直接は描いていないが、東日本大震災への思いが根底にある作品が印象的だった。絵画には描く人の魂が表れると思う。心を磨き、心が折れそうなときでも自分を奮い立たせて描いてほしい。
洋画
佐藤 哲 氏
思いも寄らない、いろいろな作品があり、面白かった。特に昭和レトロをテーマにした絵が複数出品されていて興味深かった。
感動を絵にするだけではなく、理論を学んでほしいとも感じた。余計なものを省き、描きたいものを中心に描くことが大切だ。
出品作の水準を見ると、新型コロナウイルス禍で創作活動が停滞した問題を乗り越えつつあるのが分かる。未完だが伸びそうな若手も多い。可能性を信じて続けてほしい。
小杉 小二郎 氏
ベテランの方々の作品は、長年の蓄積だろうか、技術もテーマの捉え方も達者で驚かされる。てらいや気負いもなく、一生懸命に取り組んでいることが伝わり、見ていて心地よい。
自然の描写が良い。全体にオーソドックスな手法で、対象から受けた素直な感動を描いた。東北の土地柄、環境の良さもあるだろう。若い世代の作品からは出品者の初々しい人柄が伝わった。今後も周囲の評価を気にし過ぎず、自信を持って描き続けてほしい。
彫刻
深井 隆 氏
入賞者は形の捉え方が優れていた。形をしっかり見て表現するところに東北の人の気質を感じた。
ベテランは彫刻に大切に向き合い、作品に人生経験が込められていた。入賞した高校生をはじめ若手は気持ちを素直に形にしていて、好感が持てた。これからが楽しみだ。
作品は技術でなく、作者の内面が表れる。良い芸術作品に触れたり本を読んだりして感性を磨き、さまざまな蓄積を表現に生かしてほしい。
概要
第85回河北美術展 | |
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会期 | 2024年5月2日~8日 |
会場 | 東北福祉大学ギャラリーミニモリ(TFUギャラリーミニモリ) |
日本画 | 出品100点、入賞11点、賞候補5点、入選54点、入賞・入選率70.0% |
洋画 | 出品552点、入賞24点、賞候補8点、入選202点、入賞・入選率42.4% |
彫刻 | 出品26点、入賞5点、賞候補1点、入選14点、入賞・入選率76.9% |
審査員 | 日本画=能島和明、洋画=佐藤哲、小杉小二郎、彫刻=深井隆 |
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