2023年・第84回
入賞作品
日本画
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洋画
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彫刻
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審査員総評
日本画
橋本 弘安 氏
地方に根差し、気持ちのこもった作品と出合えた。真剣に絵と向き合う姿勢がうかがえ、会場が広ければ、もっと多くの作品を展示してもいいと思った。
今回は私の願いで、創作の意図やメッセージを作者にあらかじめ伝えてもらった。題名プラスアルファの材料を前に、いつもと異なる視点での審査もできた。
歴史ある美術展は、日々の暮らしと切っても切り離せない存在だ。自分らしい作品を目指し、世代を問わず皆さん頑張ってほしい。
洋画
佐藤 哲 氏
東北らしい絵というだけでなく、出品作品に幅があって面白かった。若い人が自由な感性を発揮し、よい賞を取った。年配者も若い作品を描いていることに驚いた。若手には、画面の中心をどこに置くかや四隅に変化を付けるなど絵の理論を学んでほしい。基礎がないと、後で苦しくなる。
(創設2年目の)小品部門も見応えがあった。時間的、物理的な制約で大作が描けない人もいる。観客も、大作ばかりでなく小品もあると見やすくてよい。
小杉 小二郎 氏
出品作はいずれも質が高く、落とす審査はつらかった。奇をてらわずにしっかり描かれ、見ていて心地よい。ベテランの作品からは高い技術と精神性が伝わった。東北の自然を描いた作品が多いのは土地柄か。身近に描きたくなる素材があるのは、大きな財産だ。
出品者には、自分の殻にこもらず、貪欲に他の人の仕事を見て目を鍛えることを求めたい。作品には全てが出る。音楽を聴いたり小説を読んだりして、総合的な力を鍛えてほしい。
彫刻
早川 髙師 氏
若い人の自由な発想の作品が多く、今後が楽しみになる審査だった。ベテランも健在だった。素材も木や石、鉄などバラエティーに富んでいた。
人物や動物の骨格を理解することが大切だ。技術が伴わないと作品が幼稚になる。若手は自分が何を言いたいかを考え、失敗を恐れずに挑戦してほしい。ベテランはその年齢でないとできない深い表現を追求してほしい。一生懸命に制作したものは共感を呼ぶ。彫刻に親しんでほしい。
概要
第84回河北美術展 | |
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会期 | 2023年5月12日~21日 |
会場 | TFUギャラリーミニモリ |
日本画 | 出品104点、入賞11点、賞候補6点、入選53点、入賞・入選率67.3% |
洋画 | 出品566点、入賞24点、賞候補9点、入選209点、入賞・入選率42.8% |
彫刻 | 出品25点、入賞5点、賞候補2点、入選11点、入賞・入選率72.0% |
審査員 | 日本画=橋本弘安、洋画=佐藤哲、小杉小二郎、彫刻=早川髙師 |
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