賛同企業のできること2013

子どもたちの学習プログラムに森を学ぶ教室を提供

アサヒビールは、東日本大震災の被災地復興支援活動として、被災地のニーズに対応した各種活動に寄付を行っている。また、2009年度から環境保全と観光振興をテーマにスーパードライの売上の一部を宮城県観光連盟に寄付しており、今年2月24日に行われた第7弾寄付贈呈式では約339万円を寄付した。

アサヒビール
「うまい!を明日へ!」プロジェクト第7弾の寄付贈呈式の様子

さらに、河北新報社「今できることプロジェクト」の趣旨に賛同し、3月23日に同プロジェクトが開催した「こども未来応援教室」の社会科学習プログラムに参加。アサヒビールの環境保全活動「アサヒの森」で培ってきた木や環境共生について子どもたちに学んでもらうとともに、アサヒの森の間伐材を利用した工作教室も展開した。多くの子どもたちに木のぬくもりを感じてもらうとともに、笑顔にあふれた教室となった。

アサヒビール
「こども未来応援教室」のアサヒビール提供教室の様子

アサヒビールは今後も被災地の状況とニーズに合わせた支援をはじめ、さまざまな地域活動に参加していくという。

取材協力/アサヒビール

震災を風化させない試み3Dアーカイブシステムを活用

キヤノンマーケティングジャパングループは、2012年、宮城県を拠点として「東北復興推進室」を立ち上げ、さまざまな支援活動に取り組んできた。
中でも東北大学総合学術博物館との産・学連携プロジェクトは注目を集めた。これは解体が進む震災遺構を、キヤノンの技術により体験型の3Dアーカイブシステムとして残そうという取り組み。震災を経験していない人や、将来を担う若い世代にも、未曾有の被害の現実を伝えることができ、震災を風化させない試みとして大きな意義を持つ。

キヤノンマーケティングジャパングループ
「3Dアーカイブシステム」の一例(気仙沼市)

また、仮設住宅での新たなコミュニティづくりや、子どもを中心とした心のケアが必要な復興期の支援策として、「みんなの笑顔プロジェクト」と題した写真教室を名取市、気仙沼市で展開している。

キヤノンマーケティングジャパングループ
「3Dアーカイブシステム」で仮想の遺構周辺・内部を歩く

キヤノンホームページ上に特設された震災ページでは、さまざまな復興支援活動を紹介している。
https://canon.jp/info/20110311

取材協力/キヤノンマーケティングジャパングループ

被災地でのイベントに応援参加 多くの子どもたちが笑顔に

セガサミーグループでは、震災直後から、義援金2億円と、グループ従業員からの募金279万円を、NGOジャパン・プラットフォームを通じて寄贈したほか、従業員による被災地ボランティア活動を東松島市および七ケ浜町において32回実施し、延べ371名が参加するなど、被災地・被災者支援に貢献してきた。

セガサミーグループ
「がんばっぺ東松島」でのUFOキャッチャー

また、昨年7月の「がんばっぺ東松島/みんなで子ども夏まつり」、同8月の「東松島夏まつり?みんなではしゃぐべ!ひがまつり~」、今年3月の「七ケ浜町生涯学習フェスティバル」など、被災地で開催される各種イベントに、計15回にわたって応援参加した。各イベントでは、UFOキャッチャー、スマートボール、キッズメダルなどセガサミーの製品・サービスを提供し、多くの子どもたちに喜んでもらった。

セガサミーグループ
「七ケ浜町生涯学習フェスティバル」でのスマートボール

セガサミーグループでは、被災地の復興のために、これからも支援を続けていくという。

取材協力/セガサミーグループ

よりいっそうの元気と希望を届けるため追加支援決定

サントリーグループは、東日本大震災発生直後に緊急支援策として100万本のミネラルウォーターと被災3県に3億円の義捐金を贈呈したことをはじめ、漁船取得を中心とした「漁業の復興支援」、水産高校生への奨学金支援や「石巻市子どもセンター」建設など「未来を担う子どもたちの支援」、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団による子どもたちのためのコンサートなど「文化・スポーツを通じた支援」など、さまざまな復興支援活動を行ってきた。

サントリービア&スピリッツ 東北支社
2014年1月に完成した石巻市子どもセンター

今年度、被災地にいっそう元気と希望を届けたいとの思いから、注目が集まる「障がい者スポーツ」の支援を中心に、新たに20億円の追加拠出を決定。2011年以降、累計で108億円規模の支援となった。

サントリービア&スピリッツ 東北支社
石巻市子どもセンター開所式

サントリーでは、東北地域における復興支援活動を「サントリー東北サンさんプロジェクト」と名づけ、今後も継続した支援活動を行っていくという。ホームページに「サントリー東北サンさんプロジェクト」や「東日本大震災復興支援活動」の特設サイトが設けられている。
https://www.suntory.co.jp/culture-sports/sunsun/

取材協力/サントリービア&スピリッツ 東北支社

自然を知り、学ぶことを通し防災・減災に取り組み

公益財団法人ニッセイ緑の財団は、防災・減災教育の取り組みの一環として、宮城県利府町で「ふれあい森林教室」を開催してきた。宮城県・福島県内の被災した子どもたちと保護者が「ニッセイ利府の森」や「宮城県青少年の森」で、自然とふれあい、ともに遊ぶ森林教室で「ニッセイ利府の森」での開催は2011年から7回を数える。

日本生命 仙台支社
ふれあい森林教室

また同財団では、東日本大震災からの復興の過程で森を活用して展開されている環境教育や支援について広く発信する「ニッセイ緑の財団復興支援シンポジウ ム」を昨年仙台市で開催。第2回となる今年は「広がれ、つながれ学校の森」と題し1月に開催され、約300名以上が参加した。

日本生命 仙台支社
ニッセイ緑の財団復興支援シンポジウム

環境学習や防災・減災教育の場として、地域と学校がつながる場としての「学校の森」をテーマに、宮城県内11校、県外2校の児童・生徒による取り組みの発表や先生の意見交換会、子どもの木工体験などを実施した。第3回は2015年1月に開催される予定。

取材協力/日本生命 仙台支社

コピーサービスや写真検索システムで支援

リコーグループは、震災直後、トラックにカラーコピー複合機を搭載し、市役所からの各種情報配信や証明書等のコピーニーズに応える「コミュニティ巡回型情報プリントサービス」を東松島市などで展開した。

リコージャパン
リコー巡回プリントサービス

また8月からは、南三陸町・女川町・亘理町などで「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」を進めてきた。これは、被災地で見つかった貴重な写真を、複合機でデジタル化してクラウド上に保管し、写真を検索しやすく提供するもの。女川町・亘理町では来年度も継続する。
2013年度は、復興庁「結の場」に参画。石巻の水産加工業社の経営力・商品開発力強化に繋げるべく、東京のリコー本社ビル内で試食即売会などを実施した。

リコージャパン
「結の場」企業マルシェにおける試食即売会

今後も、リコーでは「東日本大震災を風化させない」気持ちを持ち続け、さまざまな活動を展開していくという。

リコージャパン
オフィス内に掲げた「東日本大震災を風化させない」

取材協力/リコージャパン 東北営業本部

商談会を開催し地元企業のビジネス連携を促進

東日本大震災後、第一生命では、宮城県をはじめ、東北の復興のために何ができるかを考え、さまざまな支援活動を展開してきた。その活動のひとつが「復興支援ビジネス商談会」。震災で被害を受けた地元の中堅・中小企業を支援するため、大手企業とのビジネス面での橋渡しを目的にこれまで5回開催してきた。顧客企業などのビジネス連携を広げ、復興への一助にしたいとの考えから仙台総合支社が独自に企画したもの。
昨年9月の商談会では、510社、700名という多数の参加があり、会場となったホテルの宴会場が大盛況となった。次回は4月16日(水)に仙台市内で開催する予定。
これからも第一生命では「今できることは何か」を常に考え、行動していくという。

第一生命保険
ビジネス商談会の会場

取材協力/第一生命保険 仙台総合支社

地域の未来を拓く復興を目指し総力をあげた取り組み

宮城県建設業協会は、常日頃、地域の安全・安心を確保し、住民のニーズに応えるべく、各地域の地形・地象・実情に精通し、地域に密着した活動を展開してきた。
東日本大震災では、発生直後からライフラインの長期遮断・橋の落橋・道路の寸断・孤立集落の点在など過酷な環境下において、道路啓開、応急対応、住民の安全避難、炊き出し活動など様々な震災対応に尽力し、その後の膨大な復旧・復興事業についても、地域の未来を拓くための意義ある復興を目指し、協会の総力を結集して取り組んできた。
同協会では、震災以降の復旧・復興にあたって地域建設業が果たした役割を発信し、地域の住民にとっても貴重な記録集としての意義を持つ冊子「3・11東日本大震災/宮城県建設業協会の闘い1・2」を発刊し、図書館・学校・町内会などに配布した。また東日本大震災における活動の記録をホームページに掲載している。

宮城県建設業協会
震災直後3月12日の道路啓開作業

宮城県建設業協会
宮城県建設業協会記録誌

取材協力/宮城県建設業協会

被災地での移動販売や家電買い物相談会で支援

東北・北海道で家電専門店「ケーズデンキ」を展開しているデンコードーでは「地域社会と協調し、よき企業市民として、社会貢献活動に参画」することを「行動指針」の一つとして掲げている。
東日本大震災の被災者支援では、2011年夏、仮設住宅などに扇風機1500台を寄贈したほか、近くに家電量販店がないため購入できず困っている方のため、陸前高田市および南三陸町において、移動トラックによる販売を実施した。
現在は、継続的に「復興応援 お買い物・お困り事相談会」を実施。使っている家電についてわからないことや、購入を考えている家電についての相談・アフターサービスまでを受け付け、親身なアドバイスで応えている。今後、実施店舗を増やし、さらに拡大していく。

ケーズデンキ
復興応援「お買い物・お困り事相談会」

取材協力/ケーズデンキ

がれきの処理通じ「杜の都・仙台絆寄付」に寄付

鈴木工業株式会社は、産業廃棄物協会仙台支部の会員企業と仙台市震災廃棄物荒浜搬入場の処理に携わってきた。そこには仙台市民の方々が大切にしていた財産が数多く集められていた。
たくさんの思い出が詰まった財産の処理と向き合うことは辛い経験だったが、復興を早く進める一助との思いから、会員企業が一丸となって取り組んだ。
また、がれき運搬に携わった人々や搬入場で働いている会員企業の人々が利用する搬入場に設置してある自動販売機の販売手数料は、設置当初から全額仙台市の「杜の都・仙台絆寄付」に寄付している。今後もこのような、でき得ることを継続して行く予定だ。

鈴木工業株式会社
上/がれき処理中 下/がれき処理後(仙台市若林区東部)

取材協力/鈴木工業株式会社