賛同企業のできること2015
あしながチャリティー&ウォーク開催で震災遺児を支援
明治安田生命保険相互会社では地域社会への貢献を目指す全社共通の社会貢献活動として、「あしながチャリティー&MYウォーク」を全国各地で開催。従業員がウオーキングとチャリティー募金を通じて、被災遺児を中心に親を亡くした子どもへの支援を行なっている。
宮城県では明治安田生命保険仙台支社が主催となり、昨年9月27日(日)に仙台中心部で開催された。
参加者は明治安田生命仙台支社の職員・家族および東京海上日動火災保険株式会社仙台支店の社員の総勢97名。青葉区中央にある明治安田生命仙台支社から仙台市中心部を約3キロにわたってウオーキングを行った。秋晴れの中、定禅寺通などを参加者全員が完歩し、成功裏に終了した。
参加者や賛同者からのチャリティー募金は東日本大震災で親を亡くした子どもたちの進学奨学金として「あしなが育英会」に寄付されるほか、心のケアを目的とした「東北レインボーハウス」の運営資金にも充てられる。
仙台では97名が「あしながチャリティー&MYウォーク」に参加
秋晴れの定禅寺通など市中心部でウォーキングを実施
取材協力/アサヒビール東北統括本部
基金への寄付や教室の提供で、被災地の子どもたちを応援
アサヒビールは、東日本大震災の被災地復興支援活動を積極的に行っている。その一環として今年2月15日には釜石市の「釜石市ラグビーこども未来基金」に1千万円を寄付した。基金は2019年ラグビーワールドカップの会場として、市が建設する新スタジアムの整備費等に充てられる。
さらに、河北新報社「今できることプロジェクト」の趣旨に賛同し、3月21日に同プロジェクトが開催した「こども未来応援教室」の社会科学習プログラムに参加。アサヒビールの環境保全活動『アサヒの森』で培ってきた木や環境共生について子どもたちに学んでもらうとともに、アサヒの森の間伐材を利用した工作教室も展開した。多くの子どもたちは木のぬくもりや、工作で作った自分だけのオリジナルペン立てに満足した。
アサヒビールは、今後もさまざまなニーズに合わせた支援や地域貢献活動に参加していく。
釜石市「ラグビーこども未来基金」に寄付
「こども未来応援教室」のアサヒビール提供教室の様子
取材協力/アサヒビール東北統括本部
復興支援の新しい道を探り、街づくり支援に取り組む
リコーグループは、震災後さまざまな復興支援活動を通じて多くのことを学んだという。建物などハード面が整備されつつある今こそ新たな復興の始まりであり、復興支援と街づくり支援は同じ軸にあるという思いから、リコーは今新しい街づくり活動に取り組み始めている。
仙台市若林区荒井地区は震災で大きな被害を受けた地域だが、大規模な土地区画整理事業の進行と地下鉄東西線の開業により、新たな復興のスタートと大きな期待を集めている。リコーは、この荒井地区の街づくり支援に参画すべく、荒井駅前に新事務所を開設し、地域の街開きイベント「あらフェス」にも積極的に協力参加した。取り組みは一過性のものではなく、リコーは神奈川県海老名市での街づくりにおけるソリューションサービス提供のノウハウも活用して、地元土地区画整理組合や荒井東まちづくり協議会と密接に交流連携し、今後も荒井地区の魅力ある街づくりのための活動を継続していく。
アライデザインセンタービル(4Fに入居)
アライデザインセンターからの街並み(2月、パノラマ撮影)
取材協力/リコージャパン東北事業本部
地域の未来を拓くため意義ある復興に取り組む
地域の建設会社で組織される宮城県建設業協会では、震災直後の過酷な環境下での道路啓開、住民の避難誘導など各種の応急対応活動を行い、復旧・復興事業においても地域社会へ極めて貢献度の高い活動を展開してきた。
2015年には、仙台市での国連防災世界会議において、建設業が防災に果たす役割を考えるフォーラムを開催。また同年、各学校で防災教育に役立ててほしいと独自に制作したDVD「防災と減災」、漫画冊子「知られざる英雄たち」を、県と仙台市の教育委員会に贈呈した。
また12年以降、協会は震災以降の復旧・復興にあたって地域建設業が果たした役割を発信し、地域の住民にとっても貴重な記録集としての価値を持つ冊子「3・11東日本大震災/宮城県建設業協会の闘い」を発刊してきたが、16年2月、業界の若手技術者の活躍と復興への思いを収録した第4弾を発行し、地域の未来を拓くための意義ある活動に取り組んでいる。
復興に果たした役割を発信する「宮城県建設業協会の闘い」
協会が制作したDVD・漫画冊子を教育委員会に贈呈
取材協力/宮城県建設業協会
食の力で復興を後押し 丸の内東北応援フェアを開催
三菱地所グループは、東日本大震災後、東北の産業復興を食の再生を通じて支援する「Rebirth東北フードプロジェクト」を推進し、東北の食材や農水産品の販売促進を行ってきた。3月3・4日に開催した丸の内東北応援フェアでは、県内事業者による復興マルシェの他、オリジナル缶詰「はらくっついTOHOKU」3rdシリーズのお披露目も実施。今年も丸の内のシェフと宮城県のシェフがタッグを組み、試作を重ねて地元の注目食材を使ったレシピを開発。今回はフレンチがテーマで「石巻産宗太(そうだ)カツオとトマトのうまみカレー」、「気仙沼産フカ肉入りオマール海老のビスク」が完成した。2日間で約1万人の来場があり、会場は買い物客で賑わった。缶詰は明治屋仙台一番町ストアーなどで販売中。
3月3、4日に開催した丸の内東北応援フェア「復興マルシェ」
宮城県産食材を使って開発されたオリジナル缶詰シリーズ
取材協力/三菱地所グループ
女川町で写真の撮り方のレクチャーと撮影会
キヤノンマーケティングジャパングループでは、東日本大震災の復興支援活動として、被災地のコミュニティーづくりを支援する「みんなの笑顔プロジェクト」を2012年から実施している。
15年9月に女川町の災害公営住宅で実施した「写真撮影プログラム」では、キヤノンが持つ写真のノウハウを活用し、プロのカメラマンが「草花のアップ写真を効果的に撮る方法」や、「青空をバックに写真をきれいに撮る方法」を指導。19人の参加者はレクチャーの後、中庭に出て撮影会を行い、子どもから大人まで思い思いの写真を撮影して楽しんだ。また、写真のプリントも体験し、当日撮影したお気に入りの写真は印刷して参加者にプレゼントしている。
「みんなの笑顔プロジェクト」では、このほかにも、自然あふれる地域に被災地の親子を招待し、地元の人の交流の中で、写真教室に参加したり、自然の中で遊んだりする「自然体験プログラム」も実施している。
当日の撮影会の様子はフォトブックに編集して、キヤノンMJの「みんなの笑顔プロジェクト」サイトで公開している。
写真の撮り方レクチャーや撮影会
写真撮影プログラムの参加者のみなさん
取材協力/キヤノンマーケティングジャパン
チャレンジド・スポーツを奨励金助成で後押し
サントリーグループは、東日本大震災復興支援活動「サントリー東北サンさんプロジェクト」のチャレンジド・スポーツ(障がい者スポーツ)支援の一環として、チャレンジド・スポーツの振興と世界レベルの選手の育成・強化を目指し、奨励金助成を実施している。第1期では岩手・宮城・福島県の個人48名・15団体に支給された。
2016年1月末、第2期奨励金対象者として個人51名・25団体が決定し、宮城県庁にて記者発表会が行われた。個人部門を代表して、仙台市在住の車椅子バスケットボール日本代表候補の藤井新悟選手(宮城マックス所属)と、ウィルチェアーラグビー日本代表候補の庄子健選手(RIZE所属)が出席。「夢に向かって背中を押してもらえるので感謝している。地元の皆さんにぜひ世界で頑張る姿を見てもらいたい」と抱負を述べた。
https://www.suntory.co.jp/company/csr/support/
感謝と今後の抱負を語った藤井選手(左)と庄子選手
取材協力/サントリーホールディングス
生徒たちが力を合わせ、さまざまな復興支援活動
仙台育英学園高校の生徒たちが積極的に復興支援活動を行っている。
震災直後には、外国語コースの生徒や剣道部員、柔道部員が多賀城市内で炊き出しを実施。避難中の方々に喜ばれた。
獅子太鼓部は各地で継続的に活動。同学園と友好関係にあるキューバで演奏を披露したほか、この3月には、多賀城市の復興プロジェクトの一環である新図書館のオープニングイベントにも出演する予定だ。
キューバで復興を誓った獅子太鼓部
インターアクト部員は塩釜市桂島でのボランティアのほか、岩沼市主催の「千年希望の丘植樹祭」に毎年参加。昨年は生徒会執行部、生物部員と外国語コースの生徒も全国からの参加者と汗を流し、5万本を植樹した。
書道部は昨年8月、石巻市雄勝での「硯のふるさと おがつパフォーマンスフェスティバル」で、復興への願いを込めて書のパフォーマンスを披露した。
同学園では、今後も全校が一丸となって復興支援活動に取り組んでいく。
被災地に勇気を贈った書道部のパフォーマンス
取材協力/仙台育英学園
続けてきた人形劇公演 今年も子どもたちに笑顔を
ニッセイ文化振興財団は、震災以降、被災地の子どもたちに元気になってほしいとの願いをこめ、岩手、宮城、福島の3県で公演を行い、子どもたちを招待してきた。
2015年の宮城県公演は6月に南三陸町志津川小学校で人形劇を実施。人形劇団ひとみ座(川崎市)による「ズッコケ3人組」を、5小学校の1~3年生約350人が鑑賞した。劇は主人公たちが江戸時代にタイムスリップし、平賀源内と協力して電気を発明するという物語で、子どもたちは笑って楽しんだ。公演は、これまで3県29カ所、鑑賞した子どもたちは1万人を超えた。
子どもたちは夢中になって人形劇を楽しんだ
人形・劇団員と子どもたちとのふれあい
取材協力/日本生命 仙台支社
南三陸町で農業支援 今後も被災地支援続ける
三菱電機は2015年9月26日(土)、東日本大震災の被災地復興支援・地域貢献を目的とした「南三陸町復興支援ボランティア活動」を実施した。今回は東北支社だけでなく、本社やコロンビアの拠点からも社員が参加し、地元南三陸の農産物を生かした取り組みを行う農業法人「農工房」で、畑の草取りやビニールハウスでの肥料・種蒔き作業などを行った。
ビニールハウスでの作業を行う三菱電機のメンバー
なお、この活動は東日本大震災が発生した2011年から毎年度実施。南三陸町ボランティアセンターを拠点として、津波により甚大な被害を受けた当該地区におけるがれき撤去や農業支援、漁業支援などを継続してきた。
三菱電機は、「三菱電機SOCIO-ROOTS(ソシオルーツ)基金」による震災遺児支援など、引き続き東北地区における被災地支援・地域貢献を推進していく。
活動を終え、それぞれが充実した表情を見せた
取材協力/三菱電機