賛同企業のできること2022

「Rethink PROJECT」防災教育プログラム

未来の命を守る取り組みで地域防災の強化を

 JTでは、「Rethink PROJECT(リシンク・プロジェクト)」と称し、地域社会とのパートナーシップを基盤とした地域への貢献活動に取り組んでいる。これは、「Rethink=視点を変えて考える」をキーワードに、これまでにない視点や考え方を生かして、パートナーと「新しい明日」を共に創りあげるため社会課題と向き合うプロジェクト。

 東日本大震災以降、震災の復興支援事業を続けてきたが、2021年からは段ボールジオラマキットを活用する防災教育プログラムを実施。自分たちが住む地形や過去に起きた災害の教訓、災害リスクを学び、自分の命は自分で守ることを身に付ける。住み慣れた場所を今までと違った視点で俯瞰し、地域防災のあり方を考えることで、地域防災力を向上。加えて地域コミュニティーの連携・活性化、次世代へ伝承していくことで、いざという時に「命をまもる」ための正しい行動をとることができる地域防災力の向上を目指していく。


JT 宮城支社

JT 宮城支社
段ボールジオラマで地域の地形を再現

取材協力/JT 宮城支社

地域で活躍する人々のために息の長い助成事業を継続

5つのボランティア団体に総額140万円を助成

 大和証券は、設立50周年記念事業の一環として、1994年に大和証券福祉財団を設立。以後毎年、一般ボランティア団体・グループへのさまざまな助成事業を行い、29年間で4225団体に総額9億9576万円を助成している。

 2011年度以降は東日本大震災の被災者支援を行っている団体を、18年度からは子どもの支援に関わる団体をそれぞれ対象に追加した。

 宮城県では22年度、震災被災農地の復旧などを担う仙台市若林区「ReRoots(リルーツ)」、認知症患者らの交流カフェを開く同市青葉区「オレンジクラブ広瀬の杜」、鶴ケ谷地区を活性化する同市宮城野区「つるがや元気会」、子どもの居場所づくりに取り組む石巻市「チャイルドネットジャパン」、児童養護施設の子どもたちを石巻市の網地島に無料招待する「網地島ふるさと楽校(がっこう)」の5団体に、総額140万円を助成した。

 助成先の一つ、ReRootsは農地のがれき撤去や農家の営農再開、農業の担い手育成や地域のコミュニティーづくりなど、震災直後から支援を続けている。今回の助成を受け、「住民と連携して地域おこしに取り組み、全国の農村の希望になれれば」と今後の意気込みを語った。

 大和証券では地域で活躍する人や団体を支援するために、時代の変化に対応した助成活動を継続していく。


大和証券株式会社
助成先団体の1つであるReRoots(仙台市若林区)

取材協力/大和証券株式会社

震災の記憶と教訓の伝承から地域の安心を守る新たな役割へ

地域に根ざした建設業をともに支える人材を確保

 東日本大震災におけるハード面での基盤整備については収束し、「創造的な復興」の姿が広がり、宮城県は安全・安心の防災都市・先進県としてのあらたなスタートを始めている。宮城県建設業協会では、震災の記憶を風化させることなく、地域建設業の目線で復興の現状や教訓を伝える震災記録誌「宮城県建設業協会の闘い」を毎年発刊し続けてきたが、今年3月末をもって「記録をつなぐ」編で一区切りとする。

 多種多様な災害が頻発する中、人々の生活がこれからも続いていく限り、安全・安心で快適な暮らしを支える地域建設業の役割は変わらない。その人材確保に向けて、建設業界でも「建設現場の見える化」を子どもたちや保護者、一般に対して進めている。モノづくりの楽しさを体験するワークショップ活動や出前講座、「みやぎ建設ふれあいまつり」や「夏・秋休み建設現場見学会」といったイベントなど、コロナ禍による活動制限が緩和されるに伴い、さらなる建設業の魅力発信に努めていく。


宮城県建設業協会
今年3月まで11冊を刊行した震災記録誌「宮城県建設業協会の闘い」

取材協力/宮城県建設業協会

東北のみらいに笑顔と希望を。

新しい挑戦を応援する第3期の募集スタート

 サントリーグループは、東日本大震災復興支援「サントリー東北サンさんプロジェクト」を2011年に立ち上げ、「漁業」「子ども」「文化・芸術・スポーツ」「チャレンジド・スポーツ」の分野を中心に総額108億円の規模で復興支援活動に取り組んでいる。震災から10年が経過した21年には、宮城県・岩手県・福島県で地方創生や地域活性化を目指して、〝新たな活動〟に挑む地域の皆さんを応援する、「みらいチャレンジプログラム」という奨励金事業をスタート。第1期・第2期では合わせて562のチャレンジが寄せられ、74の事業をサポートしている。先日も、各県で助成先による報告会を開催し、挑戦と情熱にワクワクさせられる活動が数多く展開していた。現在、第3期の応募を受け付け中で、申込期限は5月8日(月)。詳細は、みらいチャレンジプログラム特設ホームページへ。

みらいチャレンジプログラム特設ホームページはこちら


サントリーホールディングス株式会社
今年1月に開催した報告会in仙台の模様。6つの助成先による発表のほか、13のブースで活動紹介を実施

サントリーホールディングス株式会社
第2期助成先の特定非営利活動法人ポラリス

サントリーホールディングス株式会社

取材協力/サントリーホールディングス株式会社

賑わいが戻った女川で心を通わす時間を

まちづくりを通じて地域との交流を継続

 三菱地所グループは、被災地支援の一環として女川駅前の商業施設「シーパルピア女川」の開業を支援。地元の人々と直接顔を合わせながら施設運営のノウハウ提供を行った。2015年12月の施設開業以降は「シーパルピア女川」と同社グループが運営する仙台市泉区の商業施設「泉パークタウン タピオ」が姉妹施設協定を締結。「おながわ秋刀魚収獲祭in泉パークタウン」などのイベントを実施し、相互交流を図ってきた。コロナ禍で実施が見送られてきた本イベントを3年ぶりに開催し、同社社員もサンマの焼き手として参加するなど交流を深めた。

 更に2016年から実施している女川町での新入社員研修を本年度も実施。地元の人々から復興のプロセスの講義を受けるなど、女川町役場・女川町観光協会から協力を得ながら良好な関係を継続している。


三菱地所株式会社
サンマの焼き手として同社社員も参加

三菱地所株式会社
2022年度に行った新入社員研修の模様

取材協力/三菱地所株式会社

健康増進と元気を支える2大プロジェクトを継続

スポーツと応援募金で地域の活性化に貢献

 明治安田生命仙台支社は、事業活動を通じたSDGsへの貢献に当たり、地域社会の健康増進を応援する「みんなの健活プロジェクト」、地域活性化に取り組む「地元の元気プロジェクト」の2「大」プロジェクトを推進している。

 「みんなの健活プロジェクト」の一環として、昨年8月6日と12月17日に「ベガルタ仙台サッカー教室」を開催。たくさんの小学生たちが、ベガルタ仙台の選手を含むコーチ陣から指導を受けながら競技を楽しんだ。また、昨年10月2日には「Jリーグウォーキング in SENDAI」を開催。約350名が参加し、元プロサッカー選手や同社の「地元アスリート応援プログラム」で応援している木下凛さんとともに仙台泉区の七北田公園周辺を約1時間歩いた。

 「地元の元気プロジェクト」としては、自治体などと協働で健康測定会や健康増進セミナーなどを開催した他、「私の地元応援募金」を実施。従業員が自身にゆかりのある自治体などに行った募金へ上乗せして寄付する取り組みで、県内16の自治体などに総額約800万円を寄贈した。今後も、地域社会の健康増進を願い、支援を継続していく。


明治安田生命仙台支社
小学生たちが楽しく参加したサッカー教室

明治安田生命仙台支社
ウォーキング参加者たちで記念撮影

取材協力/明治安田生命仙台支社

生産者と思いを重ねながら最高の味わいを目指して

旬のおいしさに手間暇をかけた数量限定のごちそうポタージュ

 岩沼市に本社を置くレトルト食品メーカー、株式会社にしき食品が展開する自社ブランド「NISHIKIYA KITCHEN(ニシキヤキッチン)」。カレーやスープ、パスタソース、こども向け食品など120種類に及ぶ高品質なレトルト食品を取りそろえている。

 2019年に販売がスタートして以来、ファンを増やし続けているのが、地元宮城の食材を活用し、そのおいしさや魅力を最大限に引き出した「宮城の素材シリーズ」。特に、仙台市井土地区で生産されるご当地ブランドネギを使った「仙台井土ねぎのポタージュ」が人気となっている。同地区は、震災による津波で甚大な被害を受けながらも、地元生産組合の尽力で農業を再開。良質な地下水と豊富な日射量、夏の冷涼な海風がネギの栽培に適していたことから生産に注力するようになった。冬に旬を迎え、香りと甘みが増したネギを手間暇を惜しまず作った、豊かな味わいが特徴。1月12日より数量限定で発売する。


NISHIKIYA KITCHEN「仙台井土ねぎのポタージュ」特集ページはこちら

株式会社にしき食品
甘くてトロッとした味わいが楽しめる仙台井土ねぎ

株式会社にしき食品
ネギの青みに含まれる香りも大事にしたポタージュ

取材協力/株式会社にしき食品